PCに立てたARK:Survival Evolvedサーバーをレンタルサーバーにデータ移行する方法

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ARK:Survival Evolvedの専用サーバーを立てて遊んでいると、PCのスペック不足を感じたり、フレンドと常設サーバーとして遊びたくなった場合など、レンタルサーバーにデータ移行をしたい時があるかと思います。

今回はそのARK:Survival Evolvedで別サーバーにデータを移行する方法を解説します。

目次

移行する必要があるファイル一覧

移行する必要があるファイル一覧
移行する必要があるファイル一覧

移行元サーバーから別サーバーに移行する必要があるのは以下の3種類のファイルです。

それぞれのファイルへのパスと内容を解説します。

  • セーブデータフォルダ(xxxxxx.arkprofilexxxxxx.arkxxxxxx.arktribe
  • 設定ファイル(Game.iniGameUserSettings.ini
  • MODフォルダ

セーブデータフォルダ

セーブデータは「サバイバー(キャラクター)データ(xxxxxx.arkprofile)」「ワールド(マップ)データ(TheIland.ark)」「トライブデータ(xxxxxx.arktribe)」の最大3つのセーブファイルがあります。

「トライブデータ(xxxxxx.arktribe)」はサーバー内でトライブ(部族)が作成されている場合のみ生成されています。

セーブデータの保存先はOSによって異なりますので、それぞれOSごとに解説します。

Windowsの場合

Windows PCの場合は以下のフォルダにセーブデータが保存されています。

SteamCMDで専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • C:\ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}\ShooterGame\Saved\SavedArks\
Steam Storeから専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ARK Survival Evolved Dedicated Server\ShooterGame\Saved\SavedArks\
非専用サーバー(シングルプレイ)のセーブデータの場合はこちら

非専用サーバー(シングルプレイ)でプレイしていた方は専用サーバーのフォルダではなく、以下のパスにセーブデータが保存されています。

  • C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\ARK\Saved\

Linuxの場合

Linuxの場合は以下のフォルダにセーブデータが保存されています。専用サーバー内のセーブデータへのパスはWindowsと同じです。

SteamCMDで専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • /ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}/ShooterGame/Saved/SavedArks/
Steam Storeから専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • ~/.local/share/Steam/steamapps/common/ARK Survival Evolved Dedicated Server/SavedArks/

セーブデータのフォルダ名はプレイしているワールド(マップごと)に変わります。The Islandマップでプレイしていれば、SavedArks 、RagnarokマップでプレイしてたならばRagnarokSavedArks のようになっています。

設定ファイル

設定ファイルのGame.iniGameUserSettings.ini を移行する必要があります。

設定ファイルの保存先はセーブデータと同じSaved フォルダにあるConfig フォルダにあります。

Windowsの場合

Windows PCの場合は以下のフォルダにセーブデータが保存されています。

SteamCMDで専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • C:\ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}\ShooterGame\Saved\Config\
Steam Storeから専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ARK Survival Evolved Dedicated Server\ShooterGame\Saved\Config\

Linuxの場合

Linuxの場合は以下のフォルダにセーブデータが保存されています。専用サーバー内のセーブデータへのパスはWindowsと同じです。

SteamCMDで専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • /ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}/ShooterGame/Saved/Config/
Steam Storeから専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • ~/.local/share/Steam/steamapps/common/ARK Survival Evolved Dedicated Server/Config/

Modsフォルダ

MODを導入している方はMOD関連ファイルが格納されているModsフォルダも移行しておきましょう。

Windowsの場合

Windowsの場合は以下のフォルダにModデータが保存されています。

SteamCMDで専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • C:\ARKServer\ShooterGame\Content\Mods\
Steam Storeから専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • C:\SteamCMD\steamapps\common\ARK Survival Evolved Dedicated Server\ShooterGame\Content\Mods\

Linuxの場合

Linuxの場合は以下のフォルダにModデータが保存されています。

SteamCMDで専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • /ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}/ShooterGame/Content/Mods/
Steam Storeから専用サーバーを立てた場合のセーブデータのフォルダ
  • /home/steam/steamapps/common/ARK Survival Evolved Dedicated Server/ShooterGame/Content/Mods/

ARK:Survival Evolvedのセーブデータをレンタルサーバーに移行する手順

ARK:Survival Evolvedのセーブデータをレンタルサーバーに移行する手順
ARK:Survival Evolvedのセーブデータをレンタルサーバーに移行する手順

移行する必要があるファイルを確認したら、実際に移行する手順を解説します。

STEP

レンタルサーバーを契約する

まずは移行先にするレンタルサーバーを契約します。

今回はConoHa for GAMEに立てたサーバーに移行する方法を解説しますが、どのレンタルサーバーでも基本的な流れは同じになります。

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すでに契約している方はこちらの作業は不要です。

STEP

VPSにSSH接続する

移行作業を行う前に、レンタルサーバーに立っているARKを停止させる必要があります。

停止作業はコマンドラインから行いますので、SSH接続できるようにしてきます。

SSH接続用ポートを開放する

VPSの管理画面の「ネットワーク情報」→「セキュリティグループ」の編集アイコンをクリックしてください。

セキュリティグループの追加ボタン
セキュリティグループの追加ボタン

「IPv4v6-SSH」を追加してください。

SSH用セキュリティグループの追加
SSH用セキュリティグループの追加

これでSSH接続用のポートの開放設定は完了です。

TeraTermをインストール

SSH接続するためにTera Termをインストールします。

普段お使いのSSH接続ツールがある方はそちらを使用していただいても問題ありません。

Tera Termのインストール方法

以下のリンクからTera Termのインストーラーをダウンロードします。

https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/74780

「teraterm-4.106.exe」をクリックしてください。
(数字はバージョンによって変わります。)

Tera Termインストーラのダウンロードリンク

ダウンロードされたファイルをダブルクリックしてください。

ダウンロードされたteratermのインストーラ

言語や各種設定はデフォルトのままで問題ありません。

インストールが完了したら、「今すぐTera Termを実行する」にチェックを入れて、「完了」をクリックしてください。

VPSに接続する

Tera Termのインストールが完了したら、そのままVPSにSSH接続してしまいましょう。

「Tera Term」を起動して「ホスト」に先ほど確認したIPアドレスを入力します。

その他の設定はデフォルトのままで問題ありません。

Tera TermのIPアドレス入力画面
Tera TermのIPアドレス入力画面

続いて、「ユーザー名」に「root」「パスフレーズ」にサーバー申し込み時に設定したrootパスワードを入力してください。

Tera TermのSSH認証画面
Tera TermのSSH認証画面

無事にサーバーに接続ができると、サーバー情報が表示されます。

ARKサーバーのログイン情報
ARKサーバーのログイン情報

ARKを停止させておきましょう。以下のコマンドを実行してください。

systemctl stop ark-server.service
STEP

セーブデータと設定ファイル、MODをアップロード

移行元サーバーのセーブデータと設定ファイル、MODを導入している方はModsフォルダを移行先に転送します。

転送するファイルとパスは以下のとおりです。

スクロールできます
転送するファイル転送元のパス(Windows)転送先のパス(Linux)
セーブデータxxxxxxxxx.arkprofileC:\ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}\ShooterGame\Saved\SavedArks\/opt/ARK/ShooterGame/Saved/SavedArks/
TheIsland.ark
TheIsland.arktribe(ある方のみ)
設定ファイルGame.iniC:\ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}\ShooterGame\Saved\Config\/opt/ARK/ShooterGame/Saved/Config/
GameUserSettings.ini
ModsC:\ARKServer{任意のサーバーフォルダ名}\ShooterGame\Content\Mods\/opt/ARK/ShooterGame/Content/Mods/
ARK:Survival Evolvedの移行に必要なファイルとパス

FTPソフトをインストール

ファイルのアップロードはFTPソフトを使いますが、「WinSCP」や「FileZilla」など無料のソフトで問題ありません。

すでにご使用のものがあれば、それを使っていただいて結構ですし、まだインストールしていない方は以下の手順でインストールしましょう。

WinSCPのインストール方法

以下の公式サイトから「WinSCP」をダウンロードします。

https://winscp.net/eng/download.php

WinSCPのダウンロードボタン
WinSCPのダウンロードボタン

ダウンロードしたインストーラをダブルクリックしてください。

「すべてのユーザー用にインストール(A)(推奨)」をクリックします。

インストールモードの選択
インストールモードの選択

ライセンスの同意画面が表示されます。「許諾(A)」をクリックします。

使用許諾契約の同意画面
使用許諾契約の同意画面

「標準的なインストール(T)(推奨)」にチェックを入れ、「次へ(N)」をクリックしてください。

WinSCPのセットアップ形式の選択画面
WinSCPのセットアップ形式の選択画面

インターフェイスのスタイルを選択します。お好みで問題ありませんが、今回は「コマンダー(C)」を選択します。

インターフェイスの選択画面
インターフェイスの選択画面

インストール内容を確認して、「インストール(l)」をクリックします。

インストール準備完了画面
インストール準備完了画面

インストールが完了したら、「スタートページを開く」のチェックを外し「完了(F)」をクリックします。

インストール完了画面
インストール完了画面

これでWinSCPのインストール作業は完了です。

FTPソフトでVPSに接続する

FTPソフトでVPSに接続します。WinSCPをお使いの方は新規接続画面に以下の情報を入力します。

設定項目設定内容
転送プロトコルSFTP
ホスト名サーバーのIPアドレス
ユーザー名root
パスワード申し込み時に登録したrootパスワード
WinSCPの新規接続に必要な情報
新しい接続設定画面
新しい接続設定画面

セーブデータをアップロード

VPSに接続できたら、まずは、サバイバー(キャラクター)データとワールド(マップ)、トライブがある方はトライブのセーブデータをアップロードしていきます。

先ほど確認したパスから上記のセーブデータをVPSにアップロードしましょう。

ファイルアップロード先サーバーのパス
セーブデータのアップロード先/opt/ARK/ShooterGame/Saved/SavedArks/

セーブデータが移行元サーバーのどこにあるかわからない方は「移行する必要があるファイル一覧」を確認してください。

セーブデータの転送
セーブデータの転送

The Island以外のマップを使用している方は各マップ名のフォルダ名となっているセーブデータを移行してください。
トライブデータ(TheIsland.arktribe)がある方はトライブデータも転送してください。

SavedArks フォルダの中身が転送できたら、転送したファイルの所有者と権限を変更します。

ツールバーから「プロパティ」をクリックしてください。

ファイルのプロパティを開くボタン
ファイルのプロパティを開くボタン

「root」から「ARK[1000]」に変更します。

ファイルの所有者の変更
ファイルの所有者の変更

設定ファイルをアップロード

続いて設定ファイルをアップロードしていきます。

Game.iniGameUserSettings.iniをVPSにアップロードしましょう。

ファイルアップロード先サーバーのパス
設定ファイルのアップロード先/opt/ARK/ShooterGame/Saved/Config/
設定ファイルの転送
設定ファイルの転送

設定ファイルの所有者もARK[1000]になっていない場合は、変更しておきます。

MODフォルダをアップロード

MODを導入している方はModsフォルダもアップロードしましょう。

ファイルパス
設定ファイルのアップロード先/opt/ARK/ShooterGame/Content/Mods/
MODフォルダの転送
MODフォルダの転送

Modsフォルダの中身も所有者がARK[1000]になっていない場合は、変更しておきます。

STEP

起動スクリプトを変更する

ConoHa for GAMEやXServer VPS for GameなどARKサーバーのテンプレートを使ってARKサーバーを立てた方は、起動スクリプトが自動で作成されています。

起動スクリプトにはマップやサーバーパスワードの設定も記述されています。

The Island以外のマップにしたい方やサーバーパスワードを変更したい方は起動スクリプトを編集しましょう。

FTPソフトで/etc/systemd/system/にあるark-server.service を手元にダウンロードしてメモ帳かテキストエディタで開いてください。

サービスファイルのダウンロード
サービスファイルのダウンロード

ExecStart= に記載されているスクリプトが起動スクリプトです。マップを変えたい方はTheIsLand の部分を任意のマップIDに変更してください。

サーバーパスワードを変更したい方はServerPassword の後の数値を任意のパスワードに変更してください。

起動スクリプトの編集
起動スクリプトの編集
マップ名マップID
The IslandTheIsland
The CenterTheCenter
Scorched EarthScorchedEarth_P
RagnarokRagnarok
AberrationAberration_P
ExtinctionExtinction
ValgueroValguero_P
Genesis: Part 1Genesis
Genesis: Part 2Gen2
Crystal IslesCrystalIsles
Lost IslandLostIsland
FjordurFjordur
ARK:Survival Evolvedのマップ一覧

スクリプトを編集した後は保存して、再度VPSにアップロードしてください。

STEP

移行先サーバーをSteamのお気に入りゲームサーバーに登録

これで移行元のセーブデータを使って、サーバーの移行が完了しました。

まだSteamにレンタルサーバーに立てたARKサーバーをお気に入り登録していない方は登録しておきましょう。

レンタルサーバーにSSH接続して、停止させたARKサーバーを再度起動します。

systemctl daemon-reload
systemctl start ark-server.service

Steamを開いて、メニューバーの「表示」→「ゲームサーバー」を開きます。

Steamのゲームサーバーの設定ボタン
Steamのゲームサーバーの設定ボタン

右下の「+」をクリックしてください。

お気に入りサーバーの追加ボタン
お気に入りサーバーの追加ボタン

レンタルサーバーのIPアドレスとポート番号(27015)を入力して登録します。

162.xxx.xx.xx:27015
IPアドレスの入力画面
IPアドレスの入力画面

IPアドレスの後にポート番号(27015)を追加するのを忘れないでください。

これでお気に入り登録は完了です。

サーバーをお気に入り登録できない?

IPアドレスを入力しても「サーバーに接続できません。サーバー指定のApp IDが無効です」と表示される場合は、まだARKサーバーが立ち上がっていない可能性があります。

ARKサーバーは立ち上がりに少し時間がかかるため、しばらく待った後に再度登録してみてください。

サーバーの起動状況はSaved フォルダにあるlogファイルでも見ることができます。logファイルに「ARK Server successfully!」と表示されていれば、起動できています。

表示されていない場合はまだ起動処理中なので、しばらく待ちましょう。

STEP

動作確認

実際にゲームを起動して確認してみましょう。

お気に入り登録した移行先サーバーのセッションに参加します。

サーバーの選択画面
サーバーの選択画面

レンタルサーバーのAEKサーバーテンプレートを使用してサーバーを立てた方はパスワードが自動的に設定されています。SSH接続した際に表示された「ARK Password」を入力してサーバーに参加してください。

無事にサーバーを移行することができました。

ARKのスタート画面
ARKのスタート画面

レンタルサーバーからセーブデータをバックアップする方法

セーブデータのパスが分かれば、バックアップの取得をすることも可能です。

レンタルサーバーに立てたARKサーバーのセーブデータは、先ほどアップロードした/opt/ARK/ShooterGame/Saved/SavedArks/ に保存されています。

まず、VPSにSSH接続して、一度ARKサーバーを停止させます。

systemctl stop ark-server.service

続いて、バックアップを保存しておきたいローカルフォルダを作成します。

今回はデスクトップにバックアップ用のフォルダを作成し、その中に日付ごとのフォルダを作成しました。

C:/Desktop/ARK_Buckup/ARK_server_backup–20250219/

次にWinSCP等でVPSにFTP接続します。/opt/ARK/ShooterGame/Saved/SavedArks/ の中身を先ほどローカルに作成したバックアップ用のフォルダにダウンロードします。

saveフォルダ

これでセーブデータのバックアップが取れました。

7Days to Dieのサーバー移行に関するよくある質問

キャラクターデータはマップごとに保存されていますか?

マップデータ(.ark)とキャラクターデータ(.arkprofile)、トライブデータ(.arktribe)は互いに紐ついています。

マップごとに上記のセーブデータがセットで保存されています。

Steam版ARK:Survival EvolvedのセーブデータはSteam上に保存されていますか?

ARK: Survival EvolvedのSteamクラウドに保存されるデータは、基本的にシングルプレイや非Dedicatedサーバー(ローカルホスト)でのプレイヤーデータ に限定されます。

専用サーバーでマルチプレイしている場合はSteamのクラウドセーブには対応していません。

まとめ

今回はPCに立てていたARK:Survival Evolvedのサーバーをレンタルサーバーに移行する方法を紹介しました。

移行作業は難しいものではありませんが、OSごとのセーブデータの場所が異なったり、セーブデータの種類や所有者の変更などが知らないとつまづくポイントかもしれません。

今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

コードゲーマーのアバター コードゲーマー サーバーチョイス 編集者

Web開発歴7年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

趣味はゲーム・野球観戦で休日は友人とARKなどオンラインゲームに興じています。

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