Xserver VPSでRUSTのマルチサーバーをさくっと立てる方法

目次

VTuber・ストリーマーの間で人気のサバイバルゲーム「RUST」とは

VTuberやストリーマーの間で盛り上がりを見せている「RUST」は、PC(Steam)やPS4、PS5、Xboxなどで遊べるマルチプレイ型のサバイバルゲームです。

同じマルチプレイ型のサバイバルゲームの「ARK」と似ていますが、「ARK」よりも現代的な世界観となっています。

サバイバルゲームなので、狩りやクラフトしながら拠点を拡大しながら、最大100人のプレイヤーが参加する同サーバーのプレイヤーからの襲撃から身を守っていきます。

Rustの唯一の目的は、生き残ることです。

そのためには、空腹や喉の渇き、寒さを乗り越えなければなりません。火を起こすのです。家を建て、動物を殺し肉を得ましょう。他のプレイヤーから自らを守り、彼らを殺して食料としましょう。プレイヤー同士で同盟を組み、町を作るのです。

生き残るためには、手段を選んではいられません。

引用:「Steam Rust」https://store.steampowered.com/app/252490/Rust/

RustのマルチプレイにXserver VPSをおすすめする理由

Xserver VPSがRustのマルチサーバーの構築におすすめな理由をまとめました。

Rustサーバー用のアプリイメージが提供されている

Xserver VPSのゲームイメージ

Rustのマルチサーバーは、立てるのが面倒で、専門的な知識が必要と感じている方が多いと思います。

Xserver VPSには面倒な構築作業を省略し、簡単な操作だけでマルチサーバーを立てることができるテンプレートイメージが用意されています。

VPSの申し込み時に、合わせてRustのテンプレートイメージも選択してしまえば、申し込みと同時にサーバー構築を済ませることができます。

コスパが良い

Xserver VPSのプラン表

ゲーム用サーバーとして契約する場合、ある程度のスペックが必要となりますので、コストが高くなりがちです。

Xserver VPSは初期費用が無料で月額料金も比較的安価に設定されています。

Rustのマルチサーバーの構築に必要な最低スペックであるメモリ4GBのプランでは、月額2000円前後で利用できます。

レンタルサーバーでの実績が豊富

エックスサーバーのホームページ

Xserver VPSは2022年9月にサービスが開始された新しいVPSですが、運営元のエックスサーバー株式会社は、レンタルサーバーでは国内シェアNo.1の大手です。

これまで20年近くのサーバー運用経験がありますので、信頼性は問題ないでしょう。

【9月25日12:00まで】利用料金が最大30%OFFキャンペーン中!

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Xserver VPSのRUSTマルチサーバー対応プラン

現在、Xserver VPSで提供されているRustイメージが利用できるプランを表にしてみました。

メモリ2GBプランではRustイメージが利用できませんので注意してください。

推奨スペックはメモリ8GBとなっています。

Xsever VPSのRustイメージ対応プラン(36ヶ月契約の場合)
プラン4GB8GB16GB32GB64GB
月額1,700円3.201円7,200円18,500円38,000円
CPU4コア6コア8コア12コア24コア
SSD100GB100GB100GB100GB100GB

Xserver VPSでRustマルチサーバーを立てる手順

それでは、さっそくXserver VPSを使用してRustのマルチサーバーを立てていきます。

Xserver VPSに申し込む

まずは、Xserver VPSの公式サイトから申し込み手続きをします。

公式サイトの「申し込む」をクリックしてください。

Xserver VPSの申し込みボタン

すでにXserverアカウントを持っている方は「ログイン」、初めて申し込む方は「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックしてください。

お申し込みフォームの選択ボタン

申し込みフォームが表示されます。

お客様情報を入力する

Xserverアカウントを作成するために、お客様情報を入力します。

必要項目を入力しましょう。

お客様情報の入力画面

入力が完了したら、「次へ進む」をクリックしてください。

続いて、本人認証のために確認コードがメールで送られます。

メールに届いた確認コード

メールを確認して、コードを入力しましょう。

確認コードの入力画面

最後に入力内容を確認して、問題がなければ「この内容で登録しサーバー申し込みへ進む」をクリックします。

Xserverアカウントの確認画面

これでXserverアカウントの作成は完了です。

お申し込み内容を入力する

続いて、VPSの申し込みをします。

最初に「ゲームサーバーのお申し込み」を選択しておきましょう。

必要項目を入力していていきます。

Xserver VPSのゲームサーバー申し込み画面

RUSTイメージは2GBプランではインストールできませんので、4GB以上のプランを選択してください。

「イメージタイプ」に「Rust」を選択します。

rootパスワードは後ほど必要になりますので、忘れないようにどこかに控えておきましょう。

入力が完了したら、「お申し込み内容を確認する」をクリックしてください。

確認画面で申し込み内容を確認します。

Rustイメージの申し込み確認画面

問題がなければ、「お支払いへ進む」をクリックしてください。

お支払い情報を入力する

支払い設定を行います。

「クレジットカード」か「Paidy」を利用して「コンビニ振り込み」か「銀行振込」が行えます。

「クレジットカード」でお支払いの方が、更新時の支払い忘れが防止できるので、個人的にはおすすめです。

クレジットカードの情報を入力して、「決済画面へ進む」をクリックします。

決済方法の選択画面

設定内容を確認して、問題がなければ「確認画面へ進む」をクリックしてください。

クレジットカードの入力画面

内容を確認して、問題がなければ「支払いをする」をクリックしてください。

支払い方法の確認画面

Xserver VPSのポートへのアクセスを許可する

サーバーの申し込みが完了したので、VPS管理のダッシュボードを開いてみましょう。

「VPS管理」をクリックしてください。

Xserverアカウント管理画面の「VPS管理」ボタン

Rustからサーバーへアクセスするためのポートを設定していきます。

「接続許可ポート」の「変更する」をクリックしてください。

VPS情報画面

デフォルトでは全て拒否になっていますので、これを「全て許可」を「ON」にします。

Xserver VPSのポートアクセス設定画面

「接続許可ポートを設定する」をクリックして、設定は完了です。

サーバーから「IPアドレス」を確認する

サーバーのセットアップが完了しましたので、Rustからサーバーに接続するためのIPアドレスを確認します。

「コンソール」をクリックします。

Xserver VPSのコンソールボタン

rootユーザーでログインするので、「login:」に「root」と入力し、「password:」に先ほど設定したrootパスワードを入力します。

コンソールのログイン情報入力

※コンソールでのパスワード入力時は、入力しているテキストが表示されませんが、入力自体はできていますので、安心してください。

ログインが成功すると、「Server IP Adress:」が表示されます。

IPアドレスが表示されたコンソール画面

IPアドレスはRustからサーバーに接続するために必要になりますので、どこかにメモしておきましょう。

RustからXserver VPSに接続する

Xserver VPSに立てたサーバーにRustから接続してみます。

Steamからサーバーを追加する

Steamを開いてください。

上部メニューにある「表示」→「サーバー」をクリックしてください。

Rustのサーバー登録ボタン

「お気に入り」タグを開き、「サーバーを追加」をクリックしてください。

お気に入りサーバー追加画面

Xserver VPSに立てたサーバーをお気に入りに登録します。

先ほどコンソールで確認したIPアドレスにポート番号「29015」を入力して、「このアドレスをお気に入りに追加」をクリックしてください。

お気に入りサーバーのIPアドレス入力画面

正常に登録されると、リストにサーバーが表示されます。

Rustからマルチサーバーにログインしてみる

これで、Rustからマルチサーバーにログインができます。
早速ログインしてみましょう。

SteamからRustを起動してください。

Rustの起動ボタン

「PLAY GAME」をクリックしてください。

RustのPLAY GAMEボタン

「Favorited」→「登録したサーバー名」をクリックしてください。

お気に入りサーバーの選択画面サーバーを

「JOIN SERVER」をクリックしてください。

サーバー入室画面

これでRustからマルチサーバーにログインできました。

Rustのスタート画面

フレンドを招待するには?

フレンドを招待する際は、立てたサーバーの「IPアドレス」を共有しましょう。

フレンドにも立てたサーバーをお気に入り登録しておいてもらうと、今後のログインがスムーズになります。

Rustからマルチサーバーに接続できない場合

入力したIPアドレスに間違いがないか確認する

ログインするサーバーのIPに間違いがあるとログインできません。

入力ミスがないか再度確認してみてください。

サーバーが起動状態になっているか確認する

サーバーが起動状態になっていないとログインできません。

Xserver VPSの「VPSパネル」にログインして、「稼働中」となっているか確認してみましょう。

Xserver VPSの稼働チェック

ポートのアクセス許可を確認する

Xserver VPSでは、デフォルトでは全てのポートへのアクセスが拒否されています。

ポートへのアクセスを拒否していると、Steamへのサーバーお気に入り登録時に「<応答がありません>」と表示される場合あります。

Xserver VPSの「VPSパネル」の「接続許可ポート」を全て許可するに変更してみましょう。

Xserver VPSのポートアクセス設定画面

各ポートのアクセス拒否設定は下記のセキュリティ対策の項目で解説しています。

RUSTのマルチサーバー設定を変更する方法

Rustサーバーの環境設定を変更する方法を紹介します。

Xserver VPSのコンソールかご自身でお使いのコマンドラインツールでSSH接続してください。

コンソールのログイン情報入力

マップタイプの変更

マップを変更する方法を紹介します。

Xserver VPSで利用できるマップタイプ名は以下です。

マップタイプ名
Procedural Map
Barren
CraggyIsland
HapisIsland
SavasIsland
SavasIsland_koth

Rustサーバーを停止

環境設定の変更はサーバーを停止してから行います。

下記コマンドでRustサーバーを停止します。

systemctl stop rust-server.service

マップデータを削除

マップタイプを変更する前に現状のマップデータを削除します。

rm -f /home/steam/rust_server/server/RustServer/{*.map,*.sav,*.sav.*}

Rustサーバーの設定ファイルを開く

下記コマンドでRustサーバーの設定ファイルを開きます。

vi /etc/systemd/system/rust-server.service

キーボードの「i」を打ち込んで編集モードにします。

12行目:「ExecStart=/home/steam ~」から始まる行の末尾に「+server.level “[マップタイプ名]”」を追記してください。

マップ変更設定

上記の例では、「CraggyIsland」を設定しています。

キーボードの「esc」を打ち込んで、続けて「:wq」を入力して設定ファイルを保存します。

設定を再読み込みする

変更した設定ファイルを再読み込みします。

下記コマンドを1行ずつ入力してください。

systemctl daemon-reload
systemctl start rust-server.service

これで変更は完了です。

マップのサイズ・シード値変更

マップのサイズとシードの設定を変更する方法を紹介します。

マップシードとサイズを決める際は下記のサイトが便利です。

https://rustmaps.com/

好きなシード値とサイズの一覧で出来上がりを確認することが可能です。

Rust Mapsの画面

マップデータを停止する

環境設定の変更はサーバーを停止してから行います。

下記コマンドでRustサーバーを停止します。

systemctl stop rust-server.service

マップデータを削除する

マップシードとサイズを変更する前に現状のマップデータを削除します。

rm -f /home/steam/rust_server/server/RustServer/{*.map,*.sav,*.sav.*}

Rustサーバーの設定ファイルを開く

下記コマンドでRustサーバーの設定ファイルを開きます。

vi /etc/systemd/system/rust-server.service

キーボードの「i」を打ち込んで編集モードにします。

シードを変更する

12行目:「ExecStart=/home/steam ~」から始まる行の末尾に「+server.level “[マップタイプ名]”」を追記してください。

コンソールからRustのシードを変更する画面

マップサイズを変更する

12行目:「ExecStart=/home/steam ~」から始まる行にある「+server.worldsize 30000」の30000の部分を使用したいシード値に変更してください。

コンソールからマップサイズを変更する画面

キーボードの「esc」を打ち込んで、続けて「:wq」を入力して設定ファイルを保存します。

設定を再読み込みする

変更した設定ファイルを再読み込みします。

下記コマンドを1行ずつ入力してください。

systemctl daemon-reload
systemctl start rust-server.service

これで変更は完了です。

PvP/PvEの設定

Xserver VPSでは、デフォルトでPvPモードになっています。

PvEに変更したい場合は設定ファイルを変更する必要があります。

Rustサーバーの設定ファイルを開く

下記コマンドでRustサーバーの設定ファイルを開きます。

vi /etc/systemd/system/rust-server.service

PvEモードに変更する

キーボードの「i」を打ち込んで編集モードにします。

12行目:「ExecStart=/home/steam ~」から始まる行の末尾に「+server.pve true」を追記してください。

コンソールからpveモードに変更する画面

キーボードの「esc」を打ち込んで、続けて「:wq」を入力して設定ファイルを保存します。

設定を再読み込みする

変更した設定ファイルを再読み込みします。

下記コマンドを1行ずつ入力してください。

systemctl daemon-reload
systemctl start rust-server.service

Xserver VPSのRustマルチサーバーにセキュリティ対策を行う

現在の状態では、Rustからサーバーにアクセスするために、ポートを全て解放しています。

SSH接続やFTP接続用のポートは攻撃対象となりやすいため、こちらのポートは接続拒否しておきましょう。

また、ファイアウォールも同時に有効化しておきます。

ファイアウォールの有効化

ufw enable

全てポートへのアクセスを許可

ufw default allow

SSH接続ポート(22)へのアクセスを拒否

ufw deny 22

FTP接続ポート(23)へのアクセスを拒否

ufw deny 23

ファイアウォールの設定を再読み込み

ufw reload

これで不要なポートへのアクセス拒否とファイアウォールの設定ができました。

念の為、下記のコマンドで設定ができているか確認しておきましょう。

ufw status

ポートのアクセス許可情報

今後、Xserver VPSに立てたRustサーバーを削除し、Webサイト運用など別の用途で使用する場合は、再度ポートのアクセス権を見直しましょう。

SSH接続やFTP接続のアクセス拒否を削除するコマンドは下記の通りです。

ufw delete deny 22
ufw delete deny 23
ufw reload

まとめ

今回はXserver VPSを利用してRustのマルチサーバーを立ててみました。

Rustに限らずマルチプレイ用のサーバーを立てる際は、ポート解放作業が面倒くさい作業の1つですが、GUIで設定を操作できるのはとても嬉しいと感じました。

Rustはサーバーにそれなりのスペックが必要となるゲームですが、Xserver VPSはその他のVPSと比べてもコスパが良くおすすめです。

みなさんもぜひ使ってみてください。