Laravel(ララベル)は、PHPでのプログラミングを行う時に使うオープンソースのPHPフレームワークの一つです。

PHPフレームワークにはLaravelの他にもいくつかありますが、Laravelが一番人気で一強というほどメジャーなフレームワークとなっています。

Laravelは認証、データベースへのアクセス、入力値のチェックなどWeb開発に必要な機能が一通り備わっています。

Laravelをレンタルサーバーで使う場合には、Laravelが使えるレンタルサーバー選ぶ必要があります。レンタルサーバーには様々なものがありますので、どのレンタルサーバーが自身の利用に適しているか検討する必要があります。

下記でレンタルサーバーの条件、選び方、種類をそれぞれ説明します。

レンタルサーバーでLaravelをインストールする条件

SSHが利用可

Laravelをインストールするには、サーバーへ「SSH接続」した上でコマンドラインよりインストールします。そのため、サーバーをコンソールで操作できる「SSH」に対応している必要があります。

その際、クライアント側にも「SSH」のクライアントソフトが必要になります。

データベースが利用可

入力されたデータの保存や、保存したデータの出力を行うにはデータベースが必要になります。
レンタルサーバーでは、データベース管理システムの1つであるMySQL(マイ・エスキューエル)が使えるところが多数あります。

レンタルサーバーによっては使えないところもあるため、Laravelをインストールする場合にはMySQLの利用有無を確認します。

PHPのバージョン確認

Laravelをインストールする場合、レンタルサーバーで使用するPHPのバージョンを確認しておく必要があります。

使用するPHPのバージョンによって、インストールできるLaravelのバージョンも異なってくるのが理由です。そのため、レンタルサーバーで使えるPHPのバージョンにはやや注意が必要です。

Laravelをインストールするサーバーの選び方

レンタルサーバー業者が提供するサービスの種類には、「共用レンタルサーバー」「専用レンタルサーバー」「VPS(Virtual Private Serve)」「クラウドサーバー」「無料レンタルサーバー」などがあります。

共用レンタルサーバー

1台のサーバーを複数の契約者が共有するタイプが「共用レンタルサーバー」です。Webサイトの運営やメールサーバーとして使われることが一般的で、サーバーの設定を自由に行える管理者権限(root権限)はありません。

自由に設定ができないため制限はありますが、利用料金が安く、不注意でうっかりサーバー環境を壊してしまったり、セキュリティが脆弱になったりすることがありません。

プログラミング初心者にはおすすめのサーバーです。ただし激安なプランでは、Laravelに必要な「SSH」への対応や、データベースの「MySQL」が利用できない場合もあり、注意が必要です。

専用レンタルサーバー

1台のサーバーを一人の契約者が占有するタイプが「専用レンタルサーバー」です。
自分自身でOSのインストールから設定までを行うものと、サーバー業者が環境設定を代行してくれる「マネージド専用サーバー」があります。

どちらのタイプも共用レンタルサーバーと比べると、利用料金は高額になります。「専用レンタルサーバー」と言うため、管理者権限(root権限)があると思われますが、「マネージド専用サーバー」には管理者権限が付いていないためご注意ください。

この「専用レンタルサーバー」は、ネットショップやポータルサイトを運営するような法人や大規模に向いているサービスです。個人や少人数で使うには向いていません。

VPS

「VPS」は1台のサーバーを複数の契約者で共有するものの、各契約者が仮想的に自分専用のOSを使え、リソースが固定されているタイプのレンタルサーバーです。

「VPS」はリソースが固定されているため、料金は月払い、複数のプラン構成の中から選べます。

自分専用でOSが使えるので、管理者権限(root権限)は基本的に付いています。中長期にわたって使う場合には「VPS」が向いています。

クラウドサーバー

「クラウドサーバー」は1台のサーバーを複数の契約者で共有するものの、各契約者が仮想的に自分専用のOSを使え、リソースは使う分だけ料金が発生するタイプのレンタルサーバーです。

「クラウドサーバー」は上記の「VPS」と性質が似ているのですが、使ったリソースの時間単位で料金が発生します。プラン構成は希望に合わせて自由自在に選べます。

自分専用でOSが使えるので、管理者権限(root権限)は基本的に付いています。「クラウドサーバー」は上記の「VPS」に比べ、料金が高い傾向です。短期間で集中的に使う場合に向いています。

無料レンタルサーバー

Laravelが使える「無料レンタルサーバー」は、提供しているサーバー業者は少ないですがあります。

「無料レンタルサーバー」は容量が少ない、1日あたりの転送量がとても少ない、広告が表示される等の制限があります。

Laravelを動かせるレンタルサーバー一覧

共用レンタルサーバー

mixhost

mixhost
4.5

「アフィリエイター&ブロガー満足度」、「アクセス処理速度満足度」、「表示スピード満足度」(2019年7月期 日本マーケティングリサーチ機構調べ)で第一位を獲得した国内最大級レンタルサーバー。

大手のレンタルサーバーでありながら、出会い系サイトやアダルトコンテンツも運営可能なレンタルサーバーです。

初期費用

無料

月額費用

968円~

ディスク容量

250GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

無制限

無料お試し期間

なし

※スタンダードプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 初期費用が0円。
  • 契約途中のプラン変更が可能。
  • SSDで表示が速い。
  • コントロールパネルでLaravelをワンクリックでインストールできる。
  • 30日間の返金保証がある。
デメリット
  • 無料のお試し期間がない

エックスサーバー

エックスサーバー
4.5

個人から法人まで幅広い層から評判を集めている万能レンタルサーバー!
ストレージはオールSSD採用ながら、コストパフォーマンスも優れています。

最新技術でWordPressをはじめ、PHPプログラムの高速化機能が提供されており、その処理速度は業界トップクラス。

初期費用

0円

月額費用

990円~

ディスク容量

300GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

無制限

無料お試し期間

10日間

※スタンダードプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 大量アクセスに強く、稼働率も安定している業界トップクラスのレンタルサーバー
  • 自作のLaravelアプリを一般公開するのに向いている。
  • プラン変更は上位、下位プラン共に変更可能。
デメリット
  • 初期費用が3,000円と他のサーバー業者と比べやや高い。(2022年8月より全プランで初期費用が無料になりました。)

ABLENET レンタルサーバー

ABLENET レンタルサーバー
4.5

25年以上の運用実績がある信頼性の高いレンタルサーバー。

他社では有料オプションとなっているところも多い「バックアップ・復元」がいつでも利用可能です。
無料のお試し期間は用意されていませんが、「30日間の返金保証」が用意されています。※ドメインは対象外、月払いは対象外

初期費用

無料

月額費用

1,430円

ディスク容量

400GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

無制限

無料お試し期間

なし

※スタンダードプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

 

メリット
  • 14日間の自動バックアップが無料で利用可能。
  • SSD、メモリ、vCPUのスペックが十分で、信頼性が高く、法人利用も可能。
  • 30日以内の返金保証制度が利用できる。
デメリット
  • 電話サポートがありません。

ロリポップ!

ロリポップ!
4.5

国内最大級の個人向けレンタルサーバー!
業界最高レベルのコストパフォーマンスと初心者にも扱いやすい操作性が大人気!

WordPressのインストールや無料SSLの導入など、初心者がつまずきやすい作業も、簡単な入力とクリックだけで完結!

初期費用

1,650円

月額費用

440円~

ディスク容量

250GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

200

無料お試し期間

10日間

※スタンダードプランの情報
各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

20年近くの運営実績を持つロリポップ!は、低価格で多機能なレンタルサーバーを提供し、ホームページ開設の敷居を劇的下げることで、初心者からエキスパートまで幅広く人気を集めたレンタルサーバーです。

ロリポップ!といえば”コストパフォーマンス”と言われるほど、コストパフォーマンスの高さは他のレンタルサーバーと比較して群を抜いています。

メリット
  • Laravelが使えるプランが月額500円からある。
  • 無料お試し期間が10日間ある。
デメリット
  • サイト表示速度が他社に比べるとやや劣る。
  • プラン変更が上位プランへの変更のみ対応。

さくらのレンタルサーバー

さくらのレンタルサーバ
4

創業1996年から20年以上続く老舗のレンタルサーバーサービスで、数多くの運用実績と信頼で大人気のレンタルサーバー!

レンタルサーバー選びに迷ったら、とりあえずさくらのレンタルサーバを選んでおけば大丈夫と評判です。

初期費用

無料

月額費用

524円

ディスク容量

300GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

200

無料お試し期間

14日間

※スタンダードプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • Laravelが使えるプランが月額524円からある。
  • 高い知名度と災害時にもダウンしない安定した稼働率。
  • 初心者から上級者まで使える。
  • 無料お試し期間が2週間ある。
デメリット
  • 途中でプラン変更ができない。(契約しなおす必要がある。)

hetml(ヘテムル)

heteml(ヘテムル)
4.0

低価格でありながら、大規模サイトや複数サイトをまとめて運営する方におすすめなレンタルサーバー。

大容量のディスク容量とマルチドメイン無制限の高コストパフォーマンスが魅力で、処理能力も申し分ない玄人向けサーバーとして人気です。

初期費用

2000円

月額費用

800円~

ディスク容量

200GB

転送量上限

160GB/日

マルチドメイン

無制限

無料お試し期間

15日間

※ベーシックプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 機能と安定した稼働率からWeb制作会社等のプロの利用者が多い。
  • 月額880円から使える。お試し期間が15日間と他社より期間が長い。
デメリット
  • サーバーによってはPHPのバージョンが古い場合があり、使えるLaravelのバージョンに注意が必要。
  • 途中でのプラン変更ができない。共有サーバーのため、他のユーザーの影響を受ける場合がある。

バリューサーバー

バリューサーバー
3.85

ハイスペックなサーバーよりも、料金の安さや扱いやすさを追求した初心者に優しいレンタルサーバーです。

関連サービスのバリュードメインとのセットで契約すればさらに導入コストを安く抑えることができます。チャットによるカスタマーサポートも、スピーディーに対応してくれるため、初心者にも安心です。

初期費用

2000円

月額費用

334円

ディスク容量

100GB

転送量上限

10GB/日

マルチドメイン

無制限

無料お試し期間

10日間

※スタンダードプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 初期費用が0円、月額料金133円~の格安プランがある。(1年契約のみ)
デメリット
  • プラン変更が不可。

法人向け共用レンタルサーバー

エックスサーバー ビジネス

エックスサーバー ビジネス
4.55

国内シェアNO.1「エックスサーバー」の法人向けサーバー「エックスサーバー ビジネス」。「負荷耐性」「表示速度」を追求した安定性と高速化を両立したレンタルサーバーです。

無料のホームページ制作サービスや各種サーバー設定の無料代行など、Web担当者がいない事業者でも安心して導入できるよう手厚いサービスが提供されています。

初期費用

16,500円

月額費用

4,180円

ディスク容量

200GB(SSD)

転送量上限

300GB/日

マルチドメイン

無制限

無料お試し期間

10日間

※B10プランの情報
各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 表示が高速で大量アクセスに強い。
  • 設定代行が無料。
  • お試し期間が10日間ある。
  • サポート体制が手厚い。
デメリット
  • 法人向けなので料金が安くない。

CPI

CPI
4.25

株式会社KDDIウェブコミュニケーションズが提供する法人向けレンタルサーバーのCPIは、多くの大企業や官公庁への導入実績があります。

サーバーのパフォーマンスは申し分なく、WordPressや独自PHPプログラムにも対応。データベースの外部接続やセキュリティ対策、メールサーバーが大容量など、大企業ならではの要件をしっかりと満たしている信頼性の高いレンタルサーバーです。

初期費用

0円(12ヶ月契約の場合)

月額費用

3,800円

ディスク容量

Webサーバー:300GB/メールサーバー:200GB

転送量上限

マルチドメイン

10

無料お試し期間

10日間

※シェアードプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 自動バックアップが30世代ある。
  • 信頼性が高い。
  • お試し期間が10日間ある。
デメリット
  • 法人向けなので料金が安くない。

WADAX

WADAX
4.55

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する法人向けレンタルサーバー。セコム社と連携した不正侵入防御、大規模DoS/DDoS攻撃防御、定期セキュリティ診断を導入したセキュリティ対策と「No!と言わない」がキャッチコピーのホスピタリティの高いカスタマサポートが人気のレンタルサーバーです。

初期費用

3,300円

月額費用

1,980円〜

ディスク容量

50GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

10

無料お試し期間

なし

※TypeSプランの情報
各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 高セキュリティ。
  • 月額料金が比較的安い。
  • 30日間の返金保証がある。
  • 無料サポートが充実している。
デメリット
  • 無料のお試し期間がない

VPS

ConoHa VPS

ConoHa VPS
4.35

ConoHaブランドが提供するVPS「ConoHa VPS」。操作性の高い管理画面で初心者でも扱いやすいVPSです。
OS、アプリケーションの豊富なテンプレートが用意されており、開発者はもちろん、マインクラフトなど様々な用途に対応されています。
VPSとはいえ、機能がとても充実しており、初心者でもクラウドサーバーに近い使い方が可能です。

初期費用

無料

月額費用

1,848円~

ディスク容量

100GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

無料お試し期間

なし

※2GBプランの情報
各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 初期費用が0円。
  • 月の途中でも解約可能。
  • プラン変更は上位・下位ともに可能。
  • 学生向けに学割がある。
デメリット
  • 無料のお試し期間がない。

さくらのVPS

さくらのVPS
4.35

実績十分の老舗ホスティングサービスの「さくらインターネット」が提供するVPSです。安定感と料金の安さで測るコストパフォーマンスはトップクラスです。

パッケージインストールやスケールアップも簡単な操作で実行できるため、VPSに慣れていない方や初めてのVPSで運用に不安がある方にもぴったりです。

初期費用

無料

月額費用

880円~

ディスク容量

50GB

転送量上限

無制限

マルチドメイン

無料お試し期間

14日間

※1Gプランの情報

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • お試し期間が2週間ある。
  • 安めの料金設定。
  • 管理者権限(root権限)があり、自由度が高い。
  • プラン変更は上位のみ可能。
デメリット
  • ホストサーバーが1台のため、物理的に故障が起きた場合に復旧するまでアクセスできなくなる。

無料レンタルサーバー

XREA

XREA
3.50

無料で利用可能なFreeプランが提供されているGMOデジロック社のレンタルサーバー。無料プランでもWordPressをインストールすることができ、基本的な機能は全て提供されています。

容量が不足してきたら、格安プランの「XREA Plus」へのプラン変更も可能です。さすがに、無料プランではディスク容量、転送量ともに物足りない感じは否めませんが、趣味でWordPressを使ったブログを始めたいという方にはおすすめです。

初期費用

191円

月額費用

無料

ディスク容量

100GB

転送量上限

64 GB / 日

マルチドメイン

64

無料お試し期間

7日間

※XREA Plusプランの情報
各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性
メリット
  • 無料プランでLaravelが使える。
  • 無料プランでもSSD搭載で、速度も安定性もある。
デメリット
  • 広告が表示される。
  • セキュリティに不安がある。
  • プラン変更の際、選択肢が上位の有料プランが1種類しかない。
  • 無料のため、サポートの評判が良くない。

まとめ

Laravelを使うにあたり、インストールできる条件、サーバーの選び方、レンタルサーバーの紹介を上記でしました。

一部のサーバーでPHPのバージョンに気を付ける点等がありますが、紹介したレンタルサーバーではLaravelを問題なく使うことが可能です。使う用途に合わせ、適切なレンタルサーバーを利用してください。