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全世界累計2000万本以上の販売を記録した大人気ゲーム「ARK:Survival Evolved」のリマスター版としてリリースされた「ARK:Survival Ascended」は、新生物や機能追加はもちろん、Unreal Engine 5でさらに美しく表現されたグラフィックが魅力的です。
前作同様、公式サーバーが用意されていますが、非公式サーバーをローカル環境に立てることで最大70人までマルチプレイ可能です。
今回はその非公式サーバーを立ててマルチプレイする方法をご紹介します。
ARK:Survival Ascendedの非公式サーバーとは
ARK:Survival Ascendedの非公式サーバーとは、文字通り公式が運営するサーバーではなく、個人が運営・管理しているサーバーのことです。
ARKから配布されているサーバー構築のためのファイル(ARK: Survival Ascended Dedicated Server)を使って、ローカル環境にARK: Survival Ascendedのサーバーを立てることができます。
非公式サーバーでは、攻撃倍率や時間の経過速度など自由に環境設定を変更することできたり、MODを入れることでさらに自分好みのARKサーバーを作ることができます。
ARK:Survival Ascendedの非公式サーバーを立てる方法
ARK:Survival Ascendedの非公式サーバーを立てる方法は以下の2つの方法です。
VPS(レンタルサーバー)を借りる
![Xserver for Gameの公式サイト](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2021/07/xserver_vps_game_hp-1024x536.png)
VPS(レンタルサーバー)を借りて、そこに非公式サーバーを立てる方法です。
メリット
- テンプレートを使えば初心者でも簡単にサーバーを立てることができる
- 自宅PCを常時稼働させる必要がない
- 自宅PCの消耗を防げる
- セキュリティ的に安心
レンタルサーバーに専用サーバーを立てることで、自宅PCを常時稼働させていなくとも、マルチプレイを楽しむことができます。
ゲーム内の環境設定などを自由に変更可能で、もちろんMODも自由に入れることができます。
また、自宅PCに専用サーバーを立てる場合、専門知識がない方にとってはやや不安がありますが、「Xserver for Game」などARK:Survival Ascended用テンプレートが用意されているVPSを使えば、サーバー構築作業も比較的簡単に行うことができます。
デメリット
- レンタル料金がかかる
当然ですが、レンタルサーバーを借りると料金が発生します。
「ConoHa for GAME」や「Xserver for Game」、「シン・VPS」などは定期的にキャンペーンを行っていますので、できるだけ安く抑えたい方はチェックしてみましょう。
自宅PC(ローカル)に立てる
![ゲーミングPC](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2022/11/gaming_pc.png)
自宅PCのローカル環境に非公式サーバーを立てる方法です。
メリット
- 無料で専用サーバーを立てることができる
自宅PCにサーバーをホストするので、電気代以外の料金はかかりません。
デメリット
- サーバー構築作業に専門知識が必要
- 常時稼働させていると電気代がかかる
- セキュリティ対策に気を使う必要がある
ただ、常時PCを稼働させるとそれなりに電気代はかかりますし、PC自体も消耗します。
また、専用サーバーの構築はコマンドラインを使って行いますので、専門知識が必要となります。
マルチプレイ時にポート解放によって外部ネットワークからのアクセスを受け付ける場合はセキュリティ対策に気を使う必要があります。
レンタルサーバーにASA非公式サーバーを立てる手順
Xserver VPSに申し込む
まずは、Xserver for Gameの公式サイトから申し込み手続きをします。
公式サイトの「申し込む」をクリックしてください。
![Xserver for Gameの「今すぐ」お申し込みボタン](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/08/xserver_for_game_apply_button-1024x568.jpg)
すでにXserverアカウントを持っている方は「ログイン」、初めて申し込む方は「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックしてください。
![Xserver for Gameの「すぐにスタート!新規お申込み」ボタン](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/08/xserver_for_game_apply_button02-1024x554.png)
申し込みフォームが表示されます。
お客様情報を入力する
Xserverアカウントを作成するために、お客様情報を入力します。
必要項目を入力しましょう。
![Xserver for Gameのお客様情報入力画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/08/xserver_for_game_create_account_form-771x1024.png)
入力が完了したら、「次へ進む」をクリックしてください。
続いて、本人認証のために確認コードがメールで送られます。
![メールに届いた確認コード](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/02/xserver_account_confirm_email.jpg)
メールを確認して、コードを入力しましょう。
![Xserver for Gameの確認コードの入力画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/08/xserver_for_game_confirm_email-1024x560.png)
最後に入力内容を確認して、問題がなければ「この内容で登録しサーバー申し込みへ進む」をクリックします。
![Xserver for Gameのアカウント情報入力確認画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/08/xserver_for_game_create_account_confirm-1024x989.png)
これでXserverアカウントの作成は完了です。
お申し込み内容を入力する
続いて、VPSの申し込みをします。
必要項目を入力していきます。
![ARK:Survival Ascendedテンプレートの申し込み画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/xserver_for_game_apply_asa-993x1024.png)
ARKイメージは8GBプラン以下ではインストールできませんので、16GB以上のプランを選択してください。
「イメージタイプ」に「ARK:Survival Ascended」を選択します。
入力が完了したら、「お申し込み内容を確認する」をクリックしてください。
確認画面で申し込み内容を確認します。
![申し込み確認画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/xserver_for_game_apply_asa_confirm-1024x518.png)
問題がなければ、「お支払いへ進む」をクリックしてください。
お支払い情報を入力する
支払い設定を行います。
「クレジットカード」か「Paidy」を利用して「コンビニ振り込み」か「銀行振込」が行えます。
クレジットカードの情報を入力して、「決済画面へ進む」をクリックします。
![お支払い方法の選択画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/xserver_for_game_apply_16g_payment-1024x518.png)
設定内容を確認して、問題がなければ「確認画面へ進む」をクリックしてください。
![クレジットカードの入力画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/02/xserver_vps_credit_card_payment.jpg)
内容を確認して、問題がなければ「支払いをする」をクリックしてください。
![お支払い方法の確認画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/xserver_for_game_apply_16g_payment_confirm-1024x518.png)
サーバーから「SessionName」と「ServerPassword」確認する
サーバーのセットアップが完了しましたので、ARKに接続するためのIPアドレスとパスワードを確認します。
ダッシュボード「ゲームサーバー管理」をクリックしてください。
![ダッシュボードのゲームサーバー管理ボタン](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/02/xserver_for_game_panel_button.png)
「コンソール」をクリックします。
![Xserver VPSのコンソールボタン](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/02/xserver_vps_console_button.jpg)
rootユーザーでログインするので、「login:」に「root」と入力し、「password:」に先ほど設定したrootパスワードを入力します。
![コンソールのログイン情報入力](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2023/03/xserver_vps_console_login.png)
ログインに成功したら、以下のコマンドを実行します。
bash /root/ServerInfo.sh
「SessionName」と「ServerPassword」が表示されます。
ARKからサーバーに接続する際に必要になりますので、どこかに控えておいてください。
![ASAのサーバー情報](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/xserver_for_game_asa_server_info.png)
立てた非公式サーバーにASA(Steam)から接続する
それでは立てたサーバーにARK:Survival Ascendedから接続してみます。
SteamからARK:Survival Ascendedを起動し、「ゲームに参加」をクリックしてください。
![ASAのスタートメニュー](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/asa_start_menu.png)
サーバー一覧が表示されます。
「非公式サーバー」タブを開き、以下の設定をします。
- 「パスワードありのサーバーを表示」にチェック
- 「PCのみのオンラインマルチプレイヤー」のチェックを外す
- 「プレイヤーサーバーを表示」にチェック
![ASAの非公式サーバーリスト](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/asa_server_list.png)
検索ボックスに先ほど確認した「SessionName」を入力し、「更新」をクリックしてください。
![非公式サーバーの検索ボックス](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/asa_search_server.png)
検索結果画面にXserver for Gameに立てたサーバーが表示されると思います。
サーバーを選択し、「開始」をクリックしてください。
![サーバー選択画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/asa_select_server.png)
先ほど確認した「ServerPassword」を入力します。
![パスワード入力画面](https://tomato-code.com/wp-content/uploads/2024/05/asa_input_password.png)
これでXserver for Gameに立てた非公式サーバーに参加することができました。
サーバー設定の変更方法
ASAサーバーの環境設定を変更する方法を紹介します。
Xserver for Gameのコンソールからご自身でお使いのコマンドラインツールでSSH接続してください。
サーバーパスワードの変更
サーバー接続するためのパスワードを変更する方法を紹介します。
サーバーパスワードは/home/steam/ServerPassword.conf
に設定されています。
このファイルに書かれているパスワードを以下の手順で書き換えていきます。
まず、ASAサーバーを一度停止します。
systemctl stop arksa-server.service
以下のコマンドでconfファイルに新しいパスワードを設定します。
echo "NEWPASSWORD" > /home/steam/ServerPassword.conf
以下のコマンドで正常にServerPasswordが変更されているか確認することができます。
bash /root/ServerInfo.sh
ASAサーバーを再度起動します。
systemctl start arksa-server.service
管理者パスワードの変更
管理者パスワードを変更する方法を紹介します。
管理者パスワードは/home/steam/AdminPassword.conf
に設定されています。
このファイルに書かれているパスワードを以下の手順で書き換えていきます。
まず、ASAサーバーを一度停止します。
systemctl stop arksa-server.service
以下のコマンドでconfファイルに新しいパスワードを設定します。
echo "NEWPASSWORD" > /home/steam/AdminPassword.conf
以下のコマンドで正常にAdminPasswordが変更されているか確認することができます。
bash /root/ServerInfo.sh
ASAサーバーを再度起動します。
systemctl start arksa-server.service
マップの変更
マップの変更方法を紹介します。
マップ情報はhome/steam/MapSetting.conf
に設定されています。
このファイルに書かれているマップ名を以下の手順で書き換えていきます。
まず、ASAサーバーを一度停止します。
systemctl stop arksa-server.service
以下のコマンドでconfファイルに新しいマップ名を設定します。
echo "ScorchedEarth_WP" > /home/steam/MapSetting.conf
以下のコマンドで正常にマップ名が変更されているか確認することができます。
bash /root/ServerInfo.sh
ASAサーバーを再度起動します。
systemctl start arksa-server.service
ゲーム設定の変更方法
ゲーム内の設定はhome/steam/GameUserSettings.ini
に書かれています。
このファイルに設定項目の変数に値を設定することで変更できます。
GameUserSettings.iniを開く
まず、ASAサーバーを一度停止します。
systemctl stop arksa-server.service
以下のコマンドでGameUserSettings.ini
を開きます。
vi /home/steam/GameUserSettings.ini
キーボードの「i」を押して、編集モードにしてください。
編集モードにできたら、[ServerSettings]
の下に設定したい項目を入力します。
PvEモードを有効にする
PvEモードは以下の変数にTrueを指定すると設定可能です。
serverPVE=True
「esc」キーを押して、「:wq」を入力、「Enter」を押すと設定が保存されます。
サーバーを再起動してください。
systemctl start arksa-server.service
難易度を変更する
難易度はDifficultyOffset
に0.01から1.0の間の浮動小数点数を指定することで設定可能です。
DifficultyOffset=0.5
「esc」キーを押して、「:wq」を入力、「Enter」を押すと設定が保存されます。
サーバーを再起動してください。
systemctl start arksa-server.service
最大プレイ人数を変更する
最大プレイ人数はMaxPlayers
に数値を指定することで設定可能です。
MaxPlayers=100
「esc」キーを押して、「:wq」を入力、「Enter」を押すと設定が保存されます。
サーバーを再起動してください。
systemctl start arksa-server.service
時間経過速度を変更する
時間の経過速度を変更する方法を紹介します。
昼の経過速度を変更する
昼の経過速度はDayTimeSpeedScale
に浮動小数点数を指定することで設定可能です。
DayTimeSpeedScale=0.8
「esc」キーを押して、「:wq」を入力、「Enter」を押すと設定が保存されます。
サーバーを再起動してください。
systemctl start arksa-server.service
夜の経過速度を変更する
夜の経過速度はNightTimeSpeedScale
に浮動小数点数を指定することで設定可能です。
NightTimeSpeedScale=1.2
「esc」キーを押して、「:wq」を入力、「Enter」を押すと設定が保存されます。
サーバーを再起動してください。
systemctl start arksa-server.service
恐竜の攻撃力倍率を変更する
恐竜の攻撃倍率はDinoDamageMultiplier
に浮動小数点数を指定することで指定可能です。
DinoDamageMultiplier=0.8
「esc」キーを押して、「:wq」を入力、「Enter」を押すと設定が保存されます。
サーバーを再起動してください。
systemctl start arksa-server.service
その他の設定項目は以下のWikiに書かれていますので、参考にしてみてください。
サーバー運用する上で重要なファイル一覧
非公式サーバーを運用する上でよく編集するファイルやチェックするファイルは以下の5つのファイルです。
内容 | |
---|---|
ShooterGame/Saved/Config/LinuxServer/GameUserSettings.ini | ゲーム環境の設定ファイル |
ShooterGame/Saved/Config/LinuxServer/Game.ini | ゲーム環境の設定ファイル |
ShooterGame/Saved/SavedArks/TheIsland_WP | アイランドのセーブデータ |
ShooterGame/Saved/SavedArks/xxxxxx.arkprofile | セーブデータ内にあるキャラクターデータ |
/home/steam/ShooterGame.log | ゲームサーバーの出力ログ |
ASA非公式サーバーに関するよくある質問
- ARK:Survival AscendedとARK:Survival Evolvedの違いは?
-
ASAは旧作ASEよりもさらにグラフィックが美しくなったことに加え、機能面でも便利な機能がたくさんついかされています。
ただ、残念ながらARK:Survival EvolvedのデータをARK:Survival Ascendedに引き継ぐことはできません。
新しく追加された機能や新生物の詳しい情報は以下のサイトが参考になります。
- 無料で非公式サーバーを立てることはできる?
-
記事中でも解説しましたが、ご自身のPCにASAより配布されている専用サーバーの構築パッケージをインストールすることで無料で非公式サーバーを立てることができます。
無料レンタルサーバーは今のところないようです。
- 非公式サーバーでPS5やXboxとクロスプレイできる?
-
非公式サーバーでもPS5やXboxとクロスプレイすることができます。ただ、ASAのサーバー内にあるサービスファイルに起動設定を追加する必要があり、やや専門的な知識が必要になります。
- 非公式サーバーにMODを入れる方法は?
-
ASAを起動しメインメニューの「mods list」から好きなMODを追加することができます。
まとめ
今回はARK:Survival Evolvedのリメイク版ARK:Survival Ascendedの非公式サーバーの立て方を解説しました。
旧作よりもさらに美しくなったグラフィックと遊びやすくなった追加機能でみなさんの期待値もかなり高くなっていると思います。
非公式サーバーを立てた気心の知れた仲間とのんびりARKライフを楽しむのも醍醐味ですよね。今回の記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。