ARK:Survival Evolvedとは?
「ARK:Survival Evolved」は、Steam、Epic gamesサイトから配信されている、オープンワールド恐竜サバイバルアドベンチャーアクションゲームです。PC版の他にもPS4やPS5、Xbox、スマートフォンアプリでもプレイ可能です。
恐竜などの古生物の生息する環境を舞台とし、ゲーム開始時は身一つでサバイバルしていきますが、植物や石材を元に家を建設したり、動物や恐竜など環境の脅威と戦いながら、環境をパワーアップしていくことでより自由度の高いサバイバル生活を営むことができます。
マルチプレイが可能なオープンワールドサバイバルゲームは他にもありますが、恐竜がいるという独特な世界観や、恐竜に乗ることやペットにして飼育できるといった派手な設定もありつつ、食事や水を取らなければすぐに死んでしまうリアリティも持ち合わせたゲーム性はARKでしか味わえない醍醐味でしょう。
ARKのマルチプレイにXserver VPSをおすすめする理由
Xserver VPSがARKのマルチサーバーの構築におすすめな理由をまとめました。
ARKサーバー用のアプリイメージが提供されている
ARKのマルチサーバーは、立てるのが面倒で、専門的な知識が必要と感じている方が多いと思います。
Xserver VPSには面倒な構築作業を省略し、簡単な操作だけでマルチサーバーを立てることができるテンプレートイメージが用意されています。
VPSの申し込み時に、合わせてARKのテンプレートイメージも選択してしまえば、申し込みと同時にサーバー構築を済ませることができます。
コスパが良い
ゲーム用サーバーとして契約する場合、ある程度のスペックが必要となりますので、コストが高くなりがちです。
Xserver VPSは初期費用が無料で月額料金も比較的安価に設定されています。
ARKのマルチサーバーの構築に必要な最低スペックであるメモリ4GBのプランでは、月額2000円前後で利用できます。
レンタルサーバーでの実績が豊富
Xserver VPSは2022年9月にサービスが開始された新しいVPSですが、運営元のエックスサーバー株式会社は、レンタルサーバーでは国内シェアNo.1の大手です。
これまで20年近くのサーバー運用経験がありますので、信頼性は問題ないでしょう。
【9月25日12:00まで】利用料金が最大30%OFFキャンペーン中!
XserverVPSのお申し込みはこちらXserver VPSのARKマルチサーバー対応プラン
現在、Xserver VPSで提供されているARKイメージが利用できるプランを表にしてみました。
メモリ2GBプランではARKイメージが利用できませんので注意してください。
推奨スペックはメモリ8GBとなっています。
プラン | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB | 64GB |
---|---|---|---|---|---|
月額 | 1,700円 | 3.201円 | 7,200円 | 18,500円 | 38,000円 |
CPU | 4コア | 6コア | 8コア | 12コア | 24コア |
SSD | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB | 100GB |
Xserver VPSを使用したARKマルチサーバーの立て方
それでは、さっそくXserver VPSを使用してARKのマルチサーバーを立てていきます。
Xserver VPSに申し込む
まずは、Xserver VPSの公式サイトから申し込み手続きをします。
公式サイトの「申し込む」をクリックしてください。
すでにXserverアカウントを持っている方は「ログイン」、初めて申し込む方は「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックしてください。
申し込みフォームが表示されます。
お客様情報を入力する
Xserverアカウントを作成するために、お客様情報を入力します。
必要項目を入力しましょう。
入力が完了したら、「次へ進む」をクリックしてください。
続いて、本人認証のために確認コードがメールで送られます。
メールを確認して、コードを入力しましょう。
最後に入力内容を確認して、問題がなければ「この内容で登録しサーバー申し込みへ進む」をクリックします。
これでXserverアカウントの作成は完了です。
お申し込み内容を入力する
続いて、VPSの申し込みをします。
最初に「ゲームサーバーのお申し込み」を選択しておきましょう。
必要項目を入力していていきます。
ARKイメージは2GBプランではインストールできませんので、4GB以上のプランを選択してください。
「イメージタイプ」に「ARK」を選択します。
rootパスワードは後ほど必要になりますので、忘れないようにどこかに控えておきましょう。
入力が完了したら、「お申し込み内容を確認する」をクリックしてください。
確認画面で申し込み内容を確認します。
問題がなければ、「お支払いへ進む」をクリックしてください。
お支払い情報を入力する
支払い設定を行います。
「クレジットカード」か「Paidy」を利用して「コンビニ振り込み」か「銀行振込」が行えます。
「クレジットカード」でお支払いの方が、更新時の支払い忘れが防止できるので、個人的にはおすすめです。
クレジットカードの情報を入力して、「決済画面へ進む」をクリックします。
設定内容を確認して、問題がなければ「確認画面へ進む」をクリックしてください。
内容を確認して、問題がなければ「支払いをする」をクリックしてください。
Xserver VPSのポートへのアクセスを許可する
サーバーの申し込みが完了したので、VPS管理のダッシュボードを開いてみましょう。
「VPS管理」をクリックしてください。
ARKからサーバーへアクセスするためのポートを設定していきます。
「接続許可ポート」の「変更する」をクリックしてください。
デフォルトでは全て拒否になっていますので、これを「全て許可」を「ON」にします。
「接続許可ポートを設定する」をクリックして、設定は完了です。
サーバーから「IPアドレス」と「ARKのログインパスワード」確認する
サーバーのセットアップが完了しましたので、ARKに接続するためのIPアドレスとパスワードを確認します。
ダッシュボードの「VPS管理」をクリックしてください。
「コンソール」をクリックします。
rootユーザーでログインするので、「login:」に「root」と入力し、「password:」に先ほど設定したrootパスワードを入力します。
ログインが成功すると、「Server IP Adress:」と「ARK Server Join Password:」、「ARK Server Admin Password」が表示されます。
こちらの3つを忘れないようにメモしておきましょう。
続いて、ゲーム保存用のフォルダの権限を変更します。
以下のコマンドをコンソールに入力して、Enterを押します。
chown -R ark:ark /home/ark/
これでコンソールでの作業は終了です。あっという間でしたね!
ARKからXserver VPSに接続する
Xserver VPSに立てたサーバーにARKから接続してみます。
Steamからサーバーを追加する
Steamを開いてください。
上部メニューにある「表示」→「サーバー」をクリックしてください。
「お気に入り」タグを開き、「サーバーを追加」をクリックしてください。
Xserver VPSに立てたサーバーをお気に入りに登録します。
先ほどコンソールで確認したIPアドレスを入力して、「このアドレスをお気に入りに追加」をクリックしてください。
正常に登録されると、リストにサーバーが表示されます。
これでSteamにXserver VPSに立てたサーバーをお気に入り登録できました。
ARKからマルチサーバーにログインしてみる
これで、ARKからマルチサーバーにログインができます。
早速ログインしてみましょう。
SteamからARKを起動してください。
「サーバー検索」をクリックしてください。
左下にある「セッションフィルター」から「お気に入り」を選択してください。
先ほどお気に入り登録したサーバーがリストに表示されます。
サーバーを選択して、「開始」をクリックしてください。
パスワードが求められます。
コンソールで確認した「ARK Server Join Password」のパスワードを入力してください。
これでARKからマルチサーバーにログインできました。
フレンドを招待するには?
フレンドを招待する際は、立てたサーバーの「IPアドレス」と「ARK Server Join Password」を共有しましょう。
フレンドにも立てたサーバーをお気に入り登録しておいてもらうと、今後のログインがスムーズになります。
ARKからマルチサーバーに接続できない場合
入力したIPアドレスに間違いがないか確認する
ログインするサーバーのIPに間違いがあるとログインできません。
入力ミスがないか再度確認してみてください。
サーバーが起動状態になっているか確認する
サーバーが起動状態になっていないとログインできません。
Xserver VPSの「VPSパネル」にログインして、「稼働中」となっているか確認してみましょう。
ポートのアクセスを許可してみる
Xserver VPSでは、デフォルトでは全てのポートへのアクセスが拒否されています。
ポートへのアクセスを拒否していると、Steamへのサーバーお気に入り登録時に「<応答がありません>」と表示される場合あります。
Xserver VPSの「VPSパネル」の「接続許可ポート」を全て許可するに変更してみましょう。
各ポートのアクセス拒否設定は下記のセキュリティ対策の項目で解説しています。
ARKのマルチサーバー設定を変更する方法
ARKのサーバー環境を変更する方法を解説します。
マップの変更
マップの変更手順
- サーバーにログイン
- ARKサーバーのサービスを停止
- 現在のマップを取得
- 変更したいマップを設定
- ARKサーバーを起動
変更可能なマップ
マップ名 | サーバー用のマップ名 |
---|---|
The Island | TheIsland |
The Center | TheCenter |
Scorched Earth | ScorchedEarth_P |
Ragnarok | Ragnarok |
Aberration | Aberration_P |
Extinction | Extinction |
Valguero | Valguero_P |
Genesis: Part 1 | Genesis |
Crystal Isles | CrystalIsles |
Genesis: Part 2 | Gen2 |
Lost Island | LostIsland |
Fjordur | Fjordur |
サーバーを立てた時の同じくコンソールからrootでログインしてください。
下記コマンドでARKサーバーのサービスを停止します。
systemctl stop ark-server.service
続いて、現在設定しているマップを取得します。
下記のコマンドをコンソールに入力してください。
ARK_MAP=`grep "ExecStart=" /etc/systemd/system/ark-server.service |awk '{print $2;}'|awk 'BEGIN{FS = "?"}{print $1}'` &amp;amp;&amp;amp; echo $ARK_MAP
設定しているマップが表示されます。
変更したいマップを設定します。
下記コマンドの「ARK_NEWMAP」の値に上記表に記載があるマップを設定します。
※下記の場合は「TheCenter」を設定しています。
ARK_NEWMAP="TheCenter" sed -i -e "s/${ARK_MAP}/${ARK_NEWMAP}/g" /etc/systemd/system/ark-server.service
一度、設定を再読み込みします。
systemctl daemon-reload
最後に、ARKサーバーのサービスを起動して作業は終了です。
systemctl start ark-server.service
サーバー参加用パスワードの変更
フレンドを招待する際に使用するサーバーに参加用のパスワードを変更する方法です。
サーバー参加用パスワードの変更手順
- サーバーにログイン
- ARKサーバーのサービスを停止
- 現在のマップを取得
- 変更したいマップを設定
- ARKサーバーを起動
コンソールからrootでログインします。
ARKサーバーのサービスを停止します。
下記のコマンドを入力してください。
systemctl stop ark-server.service
現在設定しているパスワードを取得します。
下記のコマンドを入力してください。
SERV_PASS=`grep "ExecStart=" /etc/systemd/system/ark-server.service |awk '{print $2;}'|awk 'BEGIN{FS = "?"}{print $3}'` &amp;amp;&amp;amp; echo $SERV_PASS
変更したいパスワードを設定します。
下記コマンドの「ServerPassword」に変更したいパスワードを入力して実行してください。
※下記の場合は「NewPassword」を設定しています。
SERV_NEWPASS="ServerPassword=NewPassword" sed -i -e "s/${SERV_PASS}/${SERV_NEWPASS}/g" /etc/systemd/system/ark-server.service
一度、設定を再読み込みします。
systemctl daemon-reload
最後に、ARKサーバーのサービスを起動して作業は終了です。
systemctl start ark-server.service
管理者パスワードの変更
コンソールからrootでログインします。
ARKサーバーのサービスを停止します。
下記のコマンドを入力してください。
systemctl stop ark-server.service
現在設定しているパスワードを取得します。
下記のコマンドを入力してください。
ADMIN_PASS=`grep "ExecStart=" /etc/systemd/system/ark-server.service |awk '{print $2;}'|awk 'BEGIN{FS = "?"}{print $4}'` &amp;amp;&amp;amp; echo $ADMIN_PASS
変更したいパスワードを設定します。
下記コマンドの「ServerAdminPassword」に変更したいパスワードを入力して実行してください。
※下記の場合は「NewPassword」を設定しています。
ADMIN_NEWPASS="ServerAdminPassword=NewPassword" sed -i -e "s/${ADMIN_PASS}/${ADMIN_NEWPASS}/g" /etc/systemd/system/ark-server.service
一度、設定を再読み込みします。
systemctl daemon-reload
最後に、ARKサーバーのサービスを起動して作業は終了です。
systemctl start ark-server.service
Xserver VPSのARKマルチサーバーにセキュリティ対策を行う
現在の状態では、ARKからサーバーにアクセスするために、ポートを全て解放しています。
SSH接続やFTP接続用のポートは攻撃対象となりやすいため、こちらのポートは接続拒否しておきましょう。
また、ファイアウォールも同時に有効化しておきます。
ファイアウォールの有効化
ufw enable
全てポートへのアクセスを許可
ufw default allow
SSH接続ポート(22)へのアクセスを拒否
ufw deny 22
FTP接続ポート(23)へのアクセスを拒否
ufw deny 23
ファイアウォールの設定を再読み込み
ufw reload
これで不要なポートへのアクセス拒否とファイアウォールの設定ができました。
念の為、下記のコマンドで設定ができているか確認しておきましょう。
ufw status
今後、Xserver VPSに立てたARKサーバーを削除し、Webサイト運用など別の用途で使用する場合は、再度ポートのアクセス権を見直しましょう。
SSH接続やFTP接続のアクセス拒否を削除するコマンドは下記の通りです。
ufw delete deny 22
ufw delete deny 23
ufw reload
まとめ
今回はXserver VPSでARKのマルチサーバーを立ててみました。
テンプレートイメージ機能によって、申し込みと同時にサーバーが出来上がっているのは嬉しいですよね。
サーバーを用意してしまえば、後はIPアドレスとパスワードを使って、ARKから接続するだけです。
世界中のプレイヤーに混ざってサバイバルするのもスリルがありますが、フレンドだけでマイペースに楽しめるのもARKの魅力です。
みなさんも専用サーバーを立てて、ARKライフを楽しみましょう!