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2024年6月25日、ついにPC(Steam版)「7 Days to Die」の正式版(Ver.1.0)がリリースされましたね。
これを機にまたゾンビたちと遊んでみようという方も多いのではないでしょうか?
今回はその7 Days to DieのマルチプレイサーバーをPCに立てる方法をご紹介します。
7 Days to Dieのマルチプレイサーバーの立てる3つの方法
7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを立てる方法は3つあります。
Steamのマルチプレイ機能
Steamのマルチプレイ機能を利用してマルチプレイをする方法です。
サーバーを立てるホストと参加するプレイヤーがフレンドになり、招待されることによってサーバーに入ることができます。
メリット
- 無料でマルチプレイできる
- サーバー構築の作業が必要ない
特にサーバーの環境構築作業が必要がなく、無料ですぐにマルチプレイを楽しむことができます。
専用サーバーではないですが、Steamでフレンドになっていれば招待するだけでマルチプレイを始めることができるので、手軽にフレンドと楽しみたい方におすすめです。
デメリット
- ホストプレイヤーが7 Days to Dieを起動していないと遊べない
- 専用サーバーではないので、環境設定などを自由に変更することができない
手軽に遊ぶことができる一方で、ホスト側の通信が切断されると参加者全員が強制退出させられます。
ホストとなるプレイヤーのPCスペックや通信回線によっては、サーバーが安定しない場合もあります。
また、先述した通り、こちらの方法は専用サーバーではないため、自分たちの好みの設定に環境を変更することができません。
レンタルサーバーに専用サーバーを立てる方法
レンタルサーバーを借りて、そこにマルチプレイサーバーを立てる方法です。
メリット
- テンプレートを使えば初心者でも簡単に専用サーバーが立てられる
- 環境設定を自由に変更できる&MODも入れられる
- ホストPCを同時稼働させなくても、フレンドはいつでもプレイ可能
- 自宅ネットワークのポートを開放しなくても良いのでセキュリティ的に安心
国内レンタルサーバーの「ConoHa for GAME」や「Xserver for Game」では、難しいコマンドラインによるサーバー構築を必要とせず、初心者でも手軽に構築できるテンプレートが用意されています。
サーバーの保守・管理もレンタルサーバー会社が行ってくれるため、ホストがPCの接続を切ってもワールドは存続しますし、PCへの過度な消耗もありません。
デメリット
- レンタル料金がかかる
サーバーのレンタル料はかかりますが、割引キャンペーンなどをうまく利用すれば、比較的コストを抑えることができます。
「マイクラ」や「ARK」などのパッケージも用意されていますので、ゲーム用サーバーとして契約するのもおすすめです。
以下の記事ではレンタルサーバーを使った7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを立てる方法を紹介しています。
PCに専用サーバーを立てる方法
自宅のPCにサーバーを立てることもできます。
メリット
- 無料で専用サーバーを立てることができる
- 環境設定を自由に変更できる&MODも入れられる
- 常時PCを起動させておけばホストがいなくてもいつでもプレイ可能
レンタルサーバーを借りることなくプレイすることができる上、PC自体が起動していればワールドは消えません。
専用サーバーを立てることができるので、環境設定の変更やMODも自由に入れることができます。
デメリット
- PCを常時稼働させると電気代がかかる&機器が消耗する
- コマンド操作やネットワークに関する知識が必要
- セキュリティ対策を行う必要がある
サーバー構築自身で1から立てることになるため、コマンド操作などPCスキルがそれなりに必要になります。
また、ワールドを存続させるために、PCの電源は常にONにしておく必要があるため、PCへの負荷が高く消耗します。
それなりのスペックのPCを持ち、サーバー構築の知識がある人におすすめです。
PCに7DTDの専用サーバーを立てる流れ
PCに7 Days to Dieの専用サーバーを立てる流れは以下の通りです。
- SteamCMDをインストールする
- 専用サーバー(Dedicated Servers)のファイルをダウンロード
- サーバーの設定ファイルを編集
- 専用サーバーを起動する
- 自宅ネットワークとPCのポートを解放
- 7 Days to Dieから専用サーバーに参加する
難しいところは自宅にひいているネットワークとPCのポート解放の工程です。
セキュリティリスクにも関わるところなので、慎重に行いましょう。
PCに7DTDの専用サーバーを立てる手順
それでは、さっそくPCに7 Days to Dieの専用サーバーを立てていきます。
SteamCMDをインストールする
配布されている7 Days to Dieの専用サーバーのファイルは「SteamCMD」を使ってインストールしていきます。
「SteamCMD」を先にインストールする必要がありますので、まだインストールできていない人はインストールしていきましょう。
すでに「SteamCMD」がインストールされている方はこの工程はスキップしていただいて結構です。
「SteamCMD」とはSteamゲームのインストールや管理をコマンドラインで行うことができるツールです。
Steamアプリでもこれらの操作を行うことができますが、専用サーバーのインストールや管理はSteamCMDを使用することが推奨されているゲームもあります。
また、Steamアプリで行うよりも軽量で速く実行できるのもメリットです。
SteamCMDのインストーラをダウンロード
以下のURLからSteamCMDのインストーラをダウンロードします。
ダウンロードできたらダブルクリックして、zipファイルを解凍してください。
SteamCMDをインストール
SteamCMDの実行ファイル「steamcmd.exe」を格納するフォルダをお好きな場所に作成してください。
先ほど解凍したSteamCMDの実行ファイル「steamcmd.exe」を作成したフォルダに移動させます。
移動させたら「steamcmd.exe」をダブルクリックしてインストーラを起動します。
「Loading Steam API…OK」と表示されたらインストールが完了です。
先ほど新規作成したフォルダにダウンロードされたSteamCMDのファイルが格納されていると思います。
7 Days to Dieの他にも専用サーバーをダウンロードしたりする際に「SteamCMD」を使用するシーンがあります。
「SteamCMD」を使用する時はこの実行ファイル「steamcmd.exe」を起動させましょう。
専用サーバー(Dedicated Servers)のファイルをダウンロード
それでは本題の7 Days to Dieの専用サーバーをダウンロードしていきましょう。
まずはインストール先のフォルダを指定します。
SteamCMDを起動した状態で、force_install_dir
コマンドに任意のディレクトリを指定します。
force_install_dir "D:\xxx\Desktop\7DTD\DedicatedServer"
今回はデスクトップに7 Days to Die用のディレクトリを作成し、その中の「DedicatedServer」フォルダにインストールすることにしました。
force_install_dir
コマンドで指定するフォルダへのパスがわからない場合、保存したいフォルダのアイコンの上で右クリックし、「パスのコピー」をクリックしてください。
これでフォルダへのパスがコピーされますので、コマンドラインに戻ってペーストしましょう。
続いて、匿名アカウントでSteamにログインします。
login anonymous
ログインできたら、7 Days to Die専用サーバーのファイルをダウンロードします。
app_update 294420 validate
「Success! App ‘294420’ fully installed.」と表示されれば、ダウンロードは完了です。
サーバーの設定ファイルを編集
先ほどインストールフォルダに指定した場所に「serverconfig.xml」という設定ファイルがあると思います。
こちらのファイルをテキストエディタで編集していきます。
ファイルにはいろいろな設定項目が記述されています。「name=”xxx”」に書かれている値が設定項目を表すプロパティ名で、「value=”xxx”」がその設定値です。
例えば、以下の設定例では、「ServerName」(サーバー名)、「My 7DTD Server」を設定しています。
<property name="ServerName" value="My 7DTD Server"/>
サーバー名の他にもゲームの環境設定に関するいろいろな設定項目を編集することができます。以下に設定可能な項目をまとめておきますので、お好みで編集してください。
GENERAL SERVER SETTINGS
Server Representation
項目 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
ServerName | My Game Host | 任意のサーバー名 |
ServerDescription | A 7 Days to Die server | 任意のサーバーの説明文 |
ServerWebsiteURL | サーバーのWebサイトURLがある場合、設定可能 | |
ServerPassword | サーバーにアクセスするためのパスワード | |
ServerLoginConfirmationText | ログイン時に表示させるメッセージを設定 | |
Region | NorthAmericaEast | このサーバーが存在する地域 |
Language | English | このサーバーのプレイヤーの主要言語(日本語の場合は「Japanese」) |
Networking
項目 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
ServerPort | 26900 | サーバーがリッスンするポート。 |
ServerVisibility | 2 | このサーバーの公開状態。 2 = 公開、1 = 友達にのみ表示、0 = リストに表示させない |
ServerDisabledNetworkProtocols | SteamNetWorking | 接続を遮断するネットワークプロトコル |
ServerMaxWorldTransferSpeedKiBs | 512 | 最初の接続時にワールドがクライアントに転送される最大速度(kiB/s) |
Slots
項目 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
ServerMaxPlayerCount | 8 | 最大同時接続プレイヤー数 |
ServerReservedSlots | 0 | 予約済みスロットの数を指定 |
ServerReservedSlotsPermission | 100 | 予約済みスロットを使用することができる権限レベルの下限を指定 |
ServerAdminSlots | 0 | サーバーがMaxPlayerCountに達した場合でも参加できる管理者の数 |
ServerAdminSlotsPermission | 0 | 上記の管理者スロットを使用するために必要な権限レベル |
Admin interfaces
項目 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
WebDashboardEnabled | false | Webダッシュボードを有効/無効にする |
WebDashboardPort | 8080 | Webダッシュボードのポート番号 |
WebDashboardUrl | サーバーのパブリック IP のみを使用していない場合の Web ダッシュボードへの外部 URL | |
EnableMapRendering | false | マップを探索中に画像をタイル表示するレンダリングを有効/無効にする |
TelnetEnabled | true | telnetを有効/無効にする |
TelnetPort | 8081 | Telnet サーバーのポート番号 |
TelnetPassword | Telnetインターフェースにアクセスするためのパスワード | |
TelnetFailedLoginLimit | 10 | 設定した回数Telnetへのログインを失敗すると接続をブロックする |
TelnetFailedLoginsBlocktime | 10 | ログイン制限したアカウントをどれくらいの時間ブロックするか |
TerminalWindowEnabled | true | ログ出力/コマンド入力用のターミナルウィンドウを表示 |
Folder and file locations
項目 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
AdminFileName | serveradmin.xml | サーバー管理ファイル名 |
UserDataFolder | absolute path | サーバーが生成されたすべてのデータを保存場所を上書きする |
SaveGameFolder | absolute path | セーブデータの保存場所を上書きする |
Other technical settings
項目 | デフォルト値 | 説明 |
---|---|---|
EACEnabled | true | アンチチートソフト「EasyAntiCheat」を有効にするか |
HideCommandExecutionLog | 0 | コマンド実行のログを非表示 0 = すべて表示、1 = Telnet/ControlPanel からのみ非表示、2 = ゲームクライアントからも非表示、3 = すべてを非表示 |
MaxUncoveredMapChunksPerPlayer | 131072 | 各プレイヤーがゲーム内マップ上で発見できるチャンクの数を上書き |
PersistentPlayerProfiles | false | falseにするとプロフィールを変更してゲームに参加可能 |
編集が完了したら保存してください。
専用サーバーを起動する
専用サーバーを起動させます。
専用サーバーのフォルダに「startdedicated.bat」があると思います。
そのファイルをダブルクリックで専用サーバーが起動します。
ファイアウォールの許可に関するアラートが表示されますので、「許可」をクリックしてください。
[GameServer.LogOn successful, SteamID=xxxxxx, public IP=xxx.xx.xx.xx]と表示されれば専用サーバーが正常に起動しています。
自宅ネットワークとPCのポートを解放
続いて、自宅ネットワークとPCのポートを開放していきます。
ファイアウォールの設定
最初にPCのファイアウォールの設定を変更しておきます。
Windowsの検索から「ファイアウォールとネットワーク保護」を検索して開いてください。
「詳細設定」をクリックします。
「受信の規則」を選択し、「新規規則…」をクリックしてください。
規則の種類は「ポート」を選択します。
プロトコルは「UDP」を選択、ポートは「特定のローカルポート」を選択し、「8211」を入力してください。
「接続を許可する」を選択します。
適用の条件は全てにチェックを入れてください。
わかりやすい名前をつけておきましょう。
専用サーバーをしばらく使わない場合など、ポートを閉じる際にわかりやすいように、名前は覚えやすいものにしておくことをおすすめします。
これで受信の規則の設定は終了です。
送信の規則も同様の設定で設定してください。
ポートの解放設定
いよいよポートの解放設定です。
ポート解放ソフトを使う方法もありますが、自宅で利用している回線によっては専用の設定を行う必要がありますので、今回はルーターの管理画面から設定していきます。
今回はHUMAXのルーターを使用していますが、どのルーターでも基本的な流れは同じです。
「(ルーターの品番) + ポート解放」等でGoogle検索すると設定方法が見つかるはずです。
ルーター(モデム)の管理画面にログインする
最初にIPアドレスを確認します。
Windows検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロント」を開いてください。
「ipconfig」と入力すると、ご自身が接続しているIPアドレス情報が表示されます。
「デフォルト ゲートウェイ」のアドレスをブラウザのURLボックスにペーストしてアクセスしてください。
ログイン画面のIDに「admin」、パスワードにルーター本体に書かれているパスワードを入力してください。
ルーター(モデム)からポート解放設定を行う
先述したようにポート解放の設定画面はルーターやモデムによって異なります。
HUMAXの場合、「ネットワークの詳細設定へ」を開きます。
左メニューから「詳細設定」→「フォワーディング」を開きます。
フォワーディング設定に以下の設定を入力してください。
設定項目 | 内容 |
プロトコル | UDP |
---|---|
アプリケーションとポート | ユーザ定義 |
LAN側IPアドレス | ipcofigコマンドで調べたIPv4アドレス |
LAN側開始ポート | 8211 |
LAN側終了ポート | 8211 |
WAN側IPアドレス | 0.0.0.0 |
WAN側開始ポート | 8211 |
WAN側終了ポート | 8211 |
「適用」をクリックしてポートの解放設定は完了です。
どうでしょうか?少し作業が難しいと感じる方はレンタルサーバーを利用することも検討しても良いかもしれません。
以下の記事ではレンタルサーバーを使った7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを立てる方法を紹介しています。
7 Days to Dieから専用サーバーに参加する
ポート解放ができたらSteamから7 Days to Dieを起動してサーバーに参加してみましょう。
スタートメニューの「ゲームに参加」をクリックしてください。
「IPに接続しています…」をクリックします。
「IP」に「localhost」、「ポート」に「26900」を入力して「接続」をクリックしてください。
これで立てたサーバーに参加することができました。
PCにマルチプレイサーバーを立てる上で注意すべき点
PCにマルチプレイサーバーを立てる上で注意するべき点を解説します。
セキュリティ対策は必須
PCに専用サーバーを立てて、フレンドなど外部からサーバーへ参加を許可する場合、ポートをパブリックに解放する必要があります。
セキュリティリスクが高まりますので、ファイアウォールの設定はもちろん、専用サーバーのアップデートが来た時は常に最新化するようにメンテナンスしておきましょう。
また、ポート番号をサーバー設定で変更することもセキュリティリスクを下げることになります。上記で紹介したサーバー設定ファイルを編集してポート番号を変更してみても良いでしょう。
サーバーのセキュリティ設定や運用に自信がない方はレンタルサーバーを利用することも検討しても良いかもしれません。
以下の記事ではレンタルサーバーを使った7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを立てる方法を紹介しています。
7 Days to Dieのマルチプレイに関するよくある質問
まとめ
今回は先日ついに正式版がリリースされた7 Days to Dieの専用サーバーをPCに立てる方法を紹介しました。
ポートの解放やサーバー設定ファイルの編集の部分が慣れていない方にとってはやや難しく感じるかもしれません。
どうしても難しい場合はレンタルサーバーを利用すれば、クリック操作のみでサーバーを立てることができるので検討してみましょう。