【7Days to Die】自宅PCをサーバー化してマルチプレイする方法【Steam版】

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2024年6月25日、ついにPC(Steam版)「7 Days to Die」の正式版(Ver.1.0)がリリースされましたね。

これを機にまたゾンビたちと遊んでみようという方も多いのではないでしょうか?

今回はその7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを自宅PCをサーバー化する方法をご紹介します。

目次

自宅PCをサーバー化してマルチプレイする際の注意点

自宅PCをサーバー化してマルチプレイする際にいくつか注意すべき点があります。

チェックせずに運用を始めると、後で痛い目を見る場合もありますので、あらかじめチェックしておきましょう。

セキュリティ対策に気をつける

自宅PCをサーバー化してマルチプレイする場合、フレンドのアクセスを許可するために、自宅のネットワークのポートを一部解放する必要があります。

必要なポートだけでなく、SSHなど外部から直接PCが操作できるようなポートまで開放してしまうと致命傷になりかねません。

開放しているポートの管理とファイアウォールの適切な設定を行いましょう。

サーバーのセキュリティ設定や運用に自信がない方はレンタルサーバーを利用することも検討しても良いかもしれません。

以下の記事ではレンタルサーバーを使った7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを立てる方法を紹介しています。

PCの消耗が激しい

フレンドとマルチプレイする際は、ホストプレイヤーがいなくてもサーバーに参加できるように、24時間常設サーバーを缶がている方も多いと思います。

当然ですが、24時間稼働しつづけるとCPUなどPCの機器の消耗が早くなります。

消費電力に気をつける

こちらも常設サーバーにする場合ですが、電気代も当然それなりにかかってくるでしょう。

場合によっては、VPSをレンタルした方が安かったなんてこともありますので、稼働中はバックグランドで無駄なアプリを動かさないなど対策が必要です。

スペック不足に気をつける

PCをサーバー化する場合、十分なスペックを持ったPCを用意しましょう。

最初は快適にプレイできでも、ゾンビの数が増えてきたり、MODを入れたりするとだんだんとスペックが足りなくなってくることもあります。

PCの場合、すぐにスペックを上げることができませんので、最初の段階である程度余裕を持ったスペックを用意しておくことをお勧めします。

自宅PCをサーバー化して遊ぶ方法は2パターンある

ゲームクライアントと同じPCをサーバー化する

ゲームクライアントと同じPCをサーバー化するイメージ図
ゲームクライアントと同じPCをサーバー化するイメージ図

サーバー化したPCを使ってゲームをプレイする方法です。ゲームクライアントとホストサーバー両方の役割と担うため、PCの要求スペックが高くなります。

ただ、PCを2台用意する必要がない点や電気代を抑えることができる点はメリットでしょう。

ゲームクライアントとは別のPCをサーバー化する

ゲームクライアントとは別のサーバーをPC化するイメージ図
ゲームクライアントとは別のサーバーをPC化するイメージ図

PCを2台用意して、サーバー化するPCとゲームクライアントのPCを分ける方法です。

それぞれ独立して起動させるため、一台あたりのメモリやCPUの消費を抑えることができ、安定した運用が可能になります。

ただ、2台同時に起動させると電気代が1台で賄う場合に比べると高くなるでしょう。

7DTDのサーバーに必要なPCスペック

Steam公式ページに記載されている7Day to Dieの必要スペックは以下のとおりです。

Steamに記載された7Days to Dieの推奨スペック
Steamに記載された7Days to Dieの推奨スペック

ただ、追記事項にもある通り、ゲームクライアントと専用サーバーを同じPCで担う場合、メモリの容量が2倍必要になってきます。

以下でゲームクライアントを別のPCでプレイする場合と、同じPCでプレイする場合の両方の必要スペックを実体験をもとに記載しました。

あくまで目安となりますが、参考にしてみてください。

ゲームクライアントとは別のPCをサーバー化する場合のスペック

ゲームクライアントとは別のPCをサーバー化する場合、Steam公式ページにも記載されているスペックを満たしていれば問題ないでしょう。

ただ、MODをたくさん導入したり、広いマップでプレイする場合は下記よりも余裕を持ったスペックを持たせましょう。

最低スペック(1~4人)推奨スペック(5人~10人)
CPU4コア6コア
メモリ8GB16GB
ストレージ20GB20GB
ゲームクライアントとは別のPCをサーバー化する場合のスペック

ゲームクライアントと専用サーバーを同じPCにする場合のスペック

ゲームクライアントと専用サーバーを同じPCにする場合は、公式Steamページに記載されているスペックよりも一回り余裕を持ったスペックを持たせましょう。

最低スペック(1人~4人)推奨スペック(5人~10人)
CPU6コア12コア以上
メモリ16GB32GB以上
ストレージ30GB30GB
ゲームクライアントと専用サーバーを同じPCにする場合のスペック

Steamページにも以下のように記載されています。

Running a Dedicated Server and Client on the same computer will double ram requirements. Also future releases may require more hard drive space.

「専用サーバーとクライアントを同じコンピューターで実行すると、RAMの必要量が2倍になります。また、将来のリリースでは、より多くのハードドライブ容量が必要になる場合があります。」

https://store.steampowered.com/app/251570/7_Days_to_Die/?l=japanese

実際には2倍というのは目安ではありますが、よりハイスペックなPCが必要にはなります。

自分のPCのスペックを確認する方法

Windowsの場合、検索ボックスから「dxdiag」と検索してください。

dxdiagの検索結果
dxdiagの検索結果

WindowsのバージョンとCPU、メモリが表示されます。

CPUとメモリ情報
CPUとメモリ情報

ストレージはWindowアイコンを右クリックし、「エクスプローラー」をクリックします。

「エクスプローラー」ボタン
「エクスプローラー」ボタン

「PC」を選択すると、空き容量が表示されます。

ストレージの使用状況
ストレージの使用状況

PCに7DTDの専用サーバーを立てる流れ

PCに7 Days to Dieの専用サーバーを立てる流れは以下の通りです。

難しいところは自宅にひいているネットワークとPCのポート解放の工程です。

セキュリティリスクにも関わるところなので、慎重に行いましょう。

PCに7DTDの専用サーバーを立てる手順

それでは、さっそくPCに7 Days to Dieの専用サーバーを立てていきます。

SteamCMDをインストールする

配布されている7 Days to Dieの専用サーバーのファイルは「SteamCMD」を使ってインストールしていきます。

「SteamCMD」を先にインストールする必要がありますので、まだインストールできていない人はインストールしていきましょう。

すでに「SteamCMD」がインストールされている方はこの工程はスキップしていただいて結構です。

SteamCMDとは

「SteamCMD」とはSteamゲームのインストールや管理をコマンドラインで行うことができるツールです。

Steamアプリでもこれらの操作を行うことができますが、専用サーバーのインストールや管理はSteamCMDを使用することが推奨されているゲームもあります。

また、Steamアプリで行うよりも軽量で速く実行できるのもメリットです。

SteamCMDのインストーラをダウンロード

以下のURLからSteamCMDのインストーラをダウンロードします。

SteamCMDのダウンロードボタン
SteamCMDのダウンロードボタン

ダウンロードできたらダブルクリックして、zipファイルを解凍してください。

SteamCMDのzipファイルを解凍する
SteamCMDのzipファイルを解凍する

SteamCMDをインストール

SteamCMDの実行ファイル「steamcmd.exe」を格納するフォルダをお好きな場所に作成してください。

実行ファイルを格納する新規フォルダ
実行ファイルを格納する新規フォルダ

先ほど解凍したSteamCMDの実行ファイル「steamcmd.exe」を作成したフォルダに移動させます。

SteamCMDの実行ファイルをフォルダに移動する
SteamCMDの実行ファイルをフォルダに移動する

移動させたら「steamcmd.exe」をダブルクリックしてインストーラを起動します。

SteamCMDのダウンロード実行画面
SteamCMDのダウンロード実行画面

「Loading Steam API…OK」と表示されたらインストールが完了です。

インストール完了画面
インストール完了画面

先ほど新規作成したフォルダにダウンロードされたSteamCMDのファイルが格納されていると思います。

ダウンロードされたSteamCMDのファイル
ダウンロードされたSteamCMDのファイル

7 Days to Dieの他にも専用サーバーをダウンロードしたりする際に「SteamCMD」を使用するシーンがあります。

「SteamCMD」を使用する時はこの実行ファイル「steamcmd.exe」を起動させましょう。

専用サーバー(Dedicated Servers)のファイルをダウンロード

それでは本題の7 Days to Dieの専用サーバーをダウンロードしていきましょう。

まずはインストール先のフォルダを指定します。

SteamCMDを起動した状態で、force_install_dirコマンドに任意のディレクトリを指定します。

force_install_dir "D:\xxx\Desktop\7DTD\DedicatedServer"

{xxx}はご自身のPCに設定されているPC名になります。ディレクトリまでのパスはご自身で調べてください。

今回はデスクトップに7 Days to Die用のディレクトリを作成し、その中の「DedicatedServer」フォルダにインストールすることにしました。

専用サーバーをインストールする場所を指定
専用サーバーをインストールする場所を指定
保存先のパスがわからない?

force_install_dir コマンドで指定するフォルダへのパスがわからない場合、保存したいフォルダのアイコンの上で右クリックし、「パスのコピー」をクリックしてください。

フォルダへのパスのコピーボタン
フォルダへのパスのコピーボタン

これでフォルダへのパスがコピーされますので、コマンドラインに戻ってペーストしましょう。

続いて、匿名アカウントでSteamにログインします。

login anonymous
Steamに匿名ログイン
Steamに匿名ログイン

ログインできたら、7 Days to Die専用サーバーのファイルをダウンロードします。

app_update 294420 validate
7 Days to Die専用サーバーをダウンロード
7 Days to Die専用サーバーをダウンロード

{294420}はSteamに割り振られた7 Days to DieのApp IDです。

「Success! App ‘294420’ fully installed.」と表示されれば、ダウンロードは完了です。

インストール完了画面
インストール完了画面

サーバーの設定ファイルを編集

先ほどインストールフォルダに指定した場所に「serverconfig.xml」という設定ファイルがあると思います。

専用サーバーのサーバー設定ファイル
専用サーバーのサーバー設定ファイル

こちらのファイルをテキストエディタで編集していきます。

configファイルの編集
configファイルの編集

ファイルの編集はメモ帳で行なっていただいても良いですし、Visual Studio CodeやAtomといったエディタソフトを使用しても問題ありません。

ファイルにはいろいろな設定項目が記述されています。「name=”xxx”」に書かれている値が設定項目を表すプロパティ名で、「value=”xxx”」がその設定値です。

例えば、以下の設定例では、「ServerName」(サーバー名)、「My 7DTD Server」を設定しています。

<property name="ServerName" value="My 7DTD Server"/>

サーバー名の他にもゲームの環境設定に関するいろいろな設定項目を編集することができます。以下に設定可能な項目をまとめておきますので、お好みで編集してください。

GENERAL SERVER SETTINGS

Server Representation

項目デフォルト値説明
ServerNameMy Game Host任意のサーバー名
ServerDescriptionA 7 Days to Die server任意のサーバーの説明文
ServerWebsiteURLサーバーのWebサイトURLがある場合、設定可能
ServerPasswordサーバーにアクセスするためのパスワード
ServerLoginConfirmationTextログイン時に表示させるメッセージを設定
RegionNorthAmericaEastこのサーバーが存在する地域
LanguageEnglishこのサーバーのプレイヤーの主要言語(日本語の場合は「Japanese」)
Server Representationの設定項目

Networking

項目デフォルト値説明
ServerPort26900サーバーがリッスンするポート。
ServerVisibility2このサーバーの公開状態。
2 = 公開、1 = 友達にのみ表示、0 = リストに表示させない
ServerDisabledNetworkProtocolsSteamNetWorking接続を遮断するネットワークプロトコル
ServerMaxWorldTransferSpeedKiBs512最初の接続時にワールドがクライアントに転送される最大速度(kiB/s)
Networkingの設定項目

Slots

項目デフォルト値説明
ServerMaxPlayerCount8最大同時接続プレイヤー数
ServerReservedSlots0予約済みスロットの数を指定
ServerReservedSlotsPermission100予約済みスロットを使用することができる権限レベルの下限を指定
ServerAdminSlots0サーバーがMaxPlayerCountに達した場合でも参加できる管理者の数
ServerAdminSlotsPermission0上記の管理者スロットを使用するために必要な権限レベル
Slotsの設定項目

Admin interfaces

項目デフォルト値説明
WebDashboardEnabledfalseWebダッシュボードを有効/無効にする
WebDashboardPort8080Webダッシュボードのポート番号
WebDashboardUrlサーバーのパブリック IP のみを使用していない場合の Web ダッシュボードへの外部 URL
EnableMapRenderingfalseマップを探索中に画像をタイル表示するレンダリングを有効/無効にする
TelnetEnabledtruetelnetを有効/無効にする
TelnetPort8081Telnet サーバーのポート番号
TelnetPasswordTelnetインターフェースにアクセスするためのパスワード
TelnetFailedLoginLimit10設定した回数Telnetへのログインを失敗すると接続をブロックする
TelnetFailedLoginsBlocktime10ログイン制限したアカウントをどれくらいの時間ブロックするか
TerminalWindowEnabledtrueログ出力/コマンド入力用のターミナルウィンドウを表示
Admin interfacesの設定項目

Folder and file locations

項目デフォルト値説明
AdminFileNameserveradmin.xmlサーバー管理ファイル名
UserDataFolderabsolute pathサーバーが生成されたすべてのデータを保存場所を上書きする
SaveGameFolderabsolute pathセーブデータの保存場所を上書きする
Folder and file locationsの設定項目

Other technical settings

項目デフォルト値説明
EACEnabledtrueアンチチートソフト「EasyAntiCheat」を有効にするか
HideCommandExecutionLog0コマンド実行のログを非表示
0 = すべて表示、1 = Telnet/ControlPanel からのみ非表示、2 = ゲームクライアントからも非表示、3 = すべてを非表示
MaxUncoveredMapChunksPerPlayer131072各プレイヤーがゲーム内マップ上で発見できるチャンクの数を上書き
PersistentPlayerProfilesfalsefalseにするとプロフィールを変更してゲームに参加可能
Other technical settingsの設定項目

編集が完了したら保存してください。

専用サーバーを起動する

専用サーバーを起動させます。

専用サーバーのフォルダに「startdedicated.bat」があると思います。

そのファイルをダブルクリックで専用サーバーが起動します。

専用サーバーの起動ファイル
専用サーバーの起動ファイル

ファイアウォールの許可に関するアラートが表示されますので、「許可」をクリックしてください。

ファイアウォールの確認画面
ファイアウォールの確認画面

[GameServer.LogOn successful, SteamID=xxxxxx, public IP=xxx.xx.xx.xx]と表示されれば専用サーバーが正常に起動しています。

自宅ネットワークとPCのポートを解放

続いて、自宅ネットワークとPCのポートを開放していきます。

7Days to Dieでマルチプレイする際は、以下の5つのポートを解放する必要があります。

プロトコルポート番号
TCP26900
UDP26900
UDP26901
UDP26902
UDP26903
7Days to Dieの開放する必要があるポート番号

ファイアウォールの設定

最初にPCのファイアウォールの設定を変更しておきます。

Windowsの検索から「ファイアウォールとネットワーク保護」を検索して開いてください。

Windowsのシステム検索
Windowsのシステム検索

「詳細設定」をクリックします。

ファイアウォールの詳細設定ボタン
ファイアウォールの詳細設定ボタン

「受信の規則」を選択し、「新規規則…」をクリックしてください。

ファイアウォールの受信規則設定画面
ファイアウォールの受信規則設定画面

規則の種類は「ポート」を選択します。

新規の受信の規則ウィザード設定画面
新規の受信の規則ウィザード設定画面

プロトコルは「UDP」を選択ポートは「特定のローカルポート」を選択し、「26900-26903」を入力してください。

受信の規則設定画面
受信の規則設定画面

「接続を許可する」を選択します。

接続許可設定画面
接続許可設定画面

適用の条件は全てにチェックを入れてください。

プロファイル設定画面
プロファイル設定画面

わかりやすい名前をつけておきましょう。

専用サーバーをしばらく使わない場合など、ポートを閉じる際にわかりやすいように、名前は覚えやすいものにしておくことをおすすめします。

受信の規則の名前設定画面
受信の規則の名前設定画面

続いて、同じようにTCPのプロトコルも設定していきます。

受信の規則設定画面
受信の規則設定画面

後の手順は上述のとおりです。これで受信の規則の設定は終了です。

送信の規則も同様の設定で設定してください。

ファイアウォールの送信規則設定画面
ファイアウォールの送信規則設定画面

以下すべてのポートの受信・送信の規則を設定したことを確認してください。

プロトコルポート番号
TCP26900
UDP26900
UDP26901
UDP26902
UDP26903
7Days to Dieの開放する必要があるポート番号

ポートの開放設定

いよいよポートの開放設定です。

ポート解放ソフトを使う方法もありますが、自宅で利用している回線によっては専用の設定を行う必要がありますので、今回はルーターの管理画面から設定していきます。

今回はHUMAXのルーターを使用していますが、どのルーターでも基本的な流れは同じです。

「(ルーターの品番) + ポート解放」等でGoogle検索すると設定方法が見つかるはずです。

ルーター(モデム)の管理画面にログインする

最初にIPアドレスを確認します。

Windows検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロント」を開いてください。

Windowsのアプリ検索画面
Windowsのアプリ検索画面

「ipconfig」と入力すると、ご自身が接続しているIPアドレス情報が表示されます。

ipconfigコマンド
ipconfigコマンド

「デフォルト ゲートウェイ」のアドレスをブラウザのURLボックスにペーストしてアクセスしてください。

表示されたIPアドレス
表示されたIPアドレス

ログイン画面のIDに「admin」、パスワードにルーター本体に書かれているパスワードを入力してください。

ルーターのログイン画面
ルーターのログイン画面

ブラウザでIPアドレスを入力しても、うまく画面が開けない場合、URLのプロトコルが「https://」ではなく、「http://」になっているか確認してください。

ルーター(モデム)からポート解放設定を行う

先述したようにポート解放の設定画面はルーターやモデムによって異なります。

HUMAXの場合、「ネットワークの詳細設定へ」を開きます

ネットワークの詳細設定ボタン
ネットワークの詳細設定ボタン

左メニューから「詳細設定」→「フォワーディング」を開きます。

フォワーディング設定画面
フォワーディング設定画面

フォワーディング設定に以下の設定を入力してください。「有効」ボタンを忘れずに押してください。

設定項目内容
プロトコル両方(UDPとTCPどちらも)
アプリケーションとポートユーザ定義
LAN側IPアドレスipcofigコマンドで調べたIPv4アドレス
LAN側開始ポート26900
LAN側終了ポート26900
WAN側IPアドレス0.0.0.0
WAN側開始ポート26900
WAN側終了ポート26900
フォワーディング設定

「適用」をクリックしてポートの解放設定は完了です。

ポートが解放されているか確認

無事にポートが解放され、26900番ポートが外部からアクセスできるか確認してみましょう。

CMANのポートチェックテストツールを使うと、簡単にポートが開放されているかチェックすることができます。

「ホスト名(FQDN) または グローバルIPアドレス」にグローバルIPアドレスを入力し、「チェックポート番号」に「26900」を入力します。

ポートチェック画面
ポートチェック画面

正常にポートが開放されていますね。

ポート開放チェックの結果
ポート開放チェックの結果

7Days to Dieサーバーが起動していないと、ポートが開放されません。「ポート:26900に到達できませんでした」と表示される場合は、サーバーが起動しているか確認してみてください。

どうでしょうか?少し作業が難しいと感じる方はレンタルサーバーを利用することも検討しても良いかもしれません。

以下の記事ではレンタルサーバーを使った7 Days to Dieのマルチプレイサーバーを立てる方法を紹介しています。

7 Days to Dieから専用サーバーに参加する

ポート解放ができたらSteamから7 Days to Dieを起動してサーバーに参加してみましょう。

スタートメニューの「ゲームに参加」をクリックしてください。

7 Days to Dieのホーム画面

「IPに接続しています…」をクリックします。

IPアドレス接続ボタン

「IP」に「localhost」、「ポート」に「26900」を入力して「接続」をクリックしてください。

IPアドレスに接続画面
IPアドレスに接続画面

ゲームをプレイするPCとは別のPCにサーバーを立てている場合は、そちらのPCのローカルIPアドレスを入力してください。「serverconfig.xml」でポート番号を変更している場合は、変更したポート番号を入力してください。

7DTDのワールド

これで立てたサーバーに参加することができました。

管理者権限を付与する方法

サーバーを立てることができたら、運用時に便利な管理者コマンドを使えるように、プレイヤーに管理者権限を付与しましょう。

管理コマンドを使うと、サーバーを停止や、アイテムの入手、プレイヤーの移動などを簡単に行うことができます。

サーバーを立てた直後は管理者権限を持つプレイヤーはいませんので、Telnet経由でプレイヤーに管理者権限を付与していきます。

Telnetとは?

Telnetとは、外部からサーバーなどのコンピューターに接続し、コマンドラインを使って遠隔操作できる通信プロトコルです。

7Days to Dieでは、設定ファイル(servervconfig.xml)でTelnetの有効化とTelnetユーザーのパスワードを設定することができます。

7Days to Dieの仕様として、プレイヤーへの管理者権限の付与は管理者しか行うことができません。

ただ、上述したように、サーバーの初期状態では、管理者権限を持つプレイヤーはいません。これでは、管理者権限の付与を行うことは誰もできませんよね。

そこで、Telnet接続を使って、コマンドラインから管理者権限を付与する作業を行うのです。

STEP

設定ファイルからTelnetの設定を行う

serverconfig.xmlを開き、以下のプロパティを編集します。

<property name="TelnetEnabled" value="true"/>
<property name="TelnetPassword" value="20240707"/>

ver.1.1では、33行目あたりにあると思います。

TelnetEnabledtrue に、TelnetPassword に任意のパスワードを設定してください。

Telnetの有効化設定
Telnetの有効化設定

これで7Days to DieサーバーへのTelnet接続が許可されました。

STEP

ターミナルソフトからTelnet接続する

続いて、ターミナルソフトを立ち上げ、Telnet接続を使って、7Days to Dieサーバーに接続してみます。

Windowsの方は「コマンドプロンプト」、macOSの方は「ターミナル」を起動してください。

Windowsのアプリ検索画面
Windowsのアプリ検索画面

以下のコマンドを入力し、「Enter」を押してください。

telnet localhost 8081

「Please enter password」と表示されますので、先ほど設定ファイルに設定したTelnetパスワードを入力してください。

Telnetパスワードの入力画面
Telnetパスワードの入力画面

「Logon successful.」と表示されれば、Telnet接続は完了です。

「’telnet’は、内部コマンドまたは外部コマンド…」と表示される場合

上記のコマンドを実行した際に「’telnet’は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチファイルとして認識されていません。」と表示された場合、お使いのPCにtelnetクライアントがインストールされていません。

Windows 11の場合、以下の手順でTelnetクライアントを有効化することができます。

アプリ検索ボックスに「Windowsの機能の有効化」と入力して、「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択してください。

Windowsの機能の有効化設定ボタン
Windowsの機能の有効化設定ボタン

「Telnet」クライアントにチェックを入れて、「OK」をクリックしてください。

Telnetの有効化ボタン
Telnetの有効化ボタン

これでTelnetクライアントが有効化されました。再度、上記のコマンドを実行してみてください。

STEP

プレイヤーに管理者権限を付与する

特定のプレイヤーに管理者権限を付与してみます。今回は自分自身に権限を付与しますが、基本的にどのプレイヤーも流れは同じです。

まず、プレイヤーIDを確認しましょう。以下のコマンドを入力して、「Enter」を押してください。

listplayerids

サーバーに誰も参加していない状態だと、プレイヤーリストは表示されません。サーバーに参加した状態でコマンドを実行しましょう。

プレイヤーの一覧が表示されます。自分のIDを確認します。

自分のIDを確認したら、管理者権限を付与します。以下のコマンドを実行してください。

xxx はプレイヤーIDです。ここはみなさんのIDに置き換えてください。

admin add xxx 0

これで管理者権限を持つプレイヤーを作成することができました。

7Days to Dieのマルチプレイ時にやっておきたいセキュリティ対策

自宅サーバーでマルチプレイする際に気になるのはセキュリティ対策ではないでしょうか。

安心して7Days to Dieを遊べるように、基本的なセキュリティ対策は取っておきましょう。

ホワイトリストの設定

7Days to Dieはサーバーに接続することができるユーザーを管理する「ホワイトリスト」を設定することができます。

不特定多数に開放するのではなく、決められたフレンドのみで遊びたい方は設定しておくことをおすすめします。

ホワイトリストの設定は管理者しか行えませんので、管理者権限を持つプレイヤーがまだいない場合は、「管理者権限を付与する方法」から権限を付与を行ってください。

STEP

Steam IDを確認する

ホワイトリストに設定したいプレイヤーのSteam IDを確認します。

Steam IDはSteamのアカウントページに表記されています。

Steam IDの表記
Steam IDの表記

フレンドをホワイトリストにしたい場合は、フレンドにSteam IDを確認してもらいましょう。

STEP

ホワイトリストの設定を行う

7Days to Dieを起動し、ゲーム内から「F1」を押すと、コマンド入力画面が表示されます。

以下のコマンドを入力して、「Enter」を押してください。

whitelist add xxxxxxx

xxxxxxx はホワイトリストに設定したいSteam IDです。フレンドに教えてもらったSteam IDに置き換えてください。

複数人いる場合は、上記のコマンドを人数分繰り返し実行します。

きちんと登録されているか確認してみましょう。以下のコマンドを実行します。

whitelist list

ポート番号の変更

7Days to Dieサーバーのポート番号を変更することもセキュリティ対策に繋がります。デフォルトのポート番号は26900 ですが、ポート番号がわかっているため、攻撃の対象となりやすくなっています。

STEP

設定ファイルの変更

設定ファイル(serverconfig.xml)の「Serverport」の値を変更することで、ポート番号を変更することができます。

serverconfig.xmlを開いて、ServerPort のvalueを任意のポート番号に変更しましょう。

<property name="Serverport" value="27016"/>

ポート番号は26900~26905または27015~27020の範囲内に設定する必要があります。

STEP

ポート解放の再設定

自宅ネットワークとPCのポートを解放」で行ったポートの解放作業では、「26900」番のポートを解放したと思います。

設定ファイルでポート番号を変更した場合、PCのファイアウォールとネットワークのポート解放も再設定する必要があります。

自宅ネットワークとPCのポートを解放」を参考に、開放するポート番号を「26900」番から設定した番号に変更してください。

開放しているポートを管理する

どのポートが開放されているか把握しておきましょう。ポートを開放するということは、PCへの玄関を開放しているということです。

不必要なポートの開放が行われていないか確認しておくことも大切です。

STEP

nmapのインストール

開放されているポートの確認には、nmapというツールを使います。

Nmapダウンロードページ にアクセスし、Windowsの方は「Microsoft Windows binaries」のインストーラを、macOSの方は「Mac OS X Binaries」のインストーラをダウンロードしてください。

nmapのインストーラーのダウンロードリンク
nmapのインストーラーのダウンロードリンク

ダウンロードしたインストーラー(nmap-setup.exe)を実行し、画面の指示に従ってインストールします。

nmapのセットアップ画面
nmapのセットアップ画面

これでnmapが使えるようになりました。

nmapは自分のIPアドレス以外にも、他者のIPアドレスのポートも調べることができます。使用する際には、管理者の許可を得てから行うことが重要です。
不正アクセスや無断スキャンは法律で禁止されている場合がありますのでご注意ください。基本的には自分のIPアドレスに対してのみ使用してください。

STEP

開放されているポートを調べる

コマンドプロンプトを開いて、以下のコマンドを実行してください。

nmap -p- 192.168.0.28 

192.168.0.28はコマンドプロンプトで「ipconfig」で調べた「IPv4アドレス」のアドレスに変更して実行してください。

開放されているポートのリストが表示されます。

C:\Users\infoc>nmap -p- 192.168.0.28
Starting Nmap 7.95 ( https://nmap.org ) at 2024-11-11 16:39 東京 (標準時)
Nmap scan report for 192.168.0.28
Host is up (0.0092s latency)
Not shown: 65518 closed tcp ports (reset)
PORT      STATE    SERVICE
26900/tcp open     unknown

Nmap done: 1 IP address (1 host up) scanned in 28.67 seconds

SSHやFTPなどは攻撃対象になりやすいため、使用する時以外は開放しないようにしましょう。

基本的には7Days to Dieのポート(26900)以外は必要なポートのみ開放されている状態が好ましいです。

7 Days to Dieのマルチプレイに関するよくある質問

PS4/5版とSteam版でクロスプレイはできる?

PS版とSteam版のクロスプレイには対応されていません。

まとめ

今回は先日ついに正式版がリリースされた7 Days to Dieの専用サーバーをPCに立てる方法を紹介しました。

ポートの解放やサーバー設定ファイルの編集の部分が慣れていない方にとってはやや難しく感じるかもしれません。

どうしても難しい場合はレンタルサーバーを利用すれば、クリック操作のみでサーバーを立てることができるので検討してみましょう。

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この記事を書いた人

コードゲーマーのアバター コードゲーマー サーバーチョイス 編集者

Web開発歴7年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

趣味はゲーム・野球観戦で休日は友人とARKなどオンラインゲームに興じています。

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