レンタルサーバーとクラウドサーバーの違いとは?メリット・デメリットを比較して解説

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クラウドサーバーとは?

クラウドサーバーとは、インターネットのネットワークを介して利用するクラウド環境上に構築されたサーバーのことです。

クラウドサーバーの「クラウド」とは、文字通り雲「cloud」を意味し、なんとなくインターネットのどこかにサーバーのようなものが存在しているのだろうと思っている方も多いと思います。

しかし、実際はそのような概念的なものではなく、「クラウド」といえど、ホスティング会社が管理している物理サーバーがちゃんと存在しています。

これらのサーバー機器にインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも接続することができることやサーバーの仮想化技術によりサーバー領域を柔軟に拡張できる自由度の高さが魅力です。

AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、OneDriveなどがクラウドサービスの代表例です。

サーバーにはレンタルサーバー(共用サーバー・専用サーバー)やVPS、クラウドサーバーなどいくつかの種類がありますが、それぞれメリット、デメリットがあり、自分はどのサーバーを選べば良いのかわからないという方も多いと思います。

今回はサーバー選びの判断材料となるように、主にレンタルサーバーとクラウドサーバーの違いについて解説していきます。

(この記事で扱う「レンタルサーバー」とは一般的な認識に近い「共有サーバー」のことを指すのでご注意ください)

レンタルサーバーとクラウドサーバーの違い

先述した通り、レンタルサーバーとクラウドサーバー、どちらも物理的なサーバーは存在しています。

ただ、レンタルサーバーは一台のサーバー機器を複数のユーザーで共有しているサーバー形態であるのに対して、クラウドサーバーは、一台のサーバー機器に仮想的に自分専用のサーバー領域を立てるサーバー形態となっています。

イメージとして、レンタルサーバーは複数人で1つの建物を共有するシェアハウスのようなものであり、クラウドサーバーは仮想化技術を用いて、建物内にそれぞれ自分専用の個室が用意されたマンションのようなものと言えます。

レンタルサーバーは、CPUやメモリも共用することになるため、他のユーザーがサーバーに負荷をかけると自分もその影響を受けます。ただ、その分、クラウドサーバーと比較してサーバー利用料金を抑えることができるなどのメリットもあります。

一方、クラウドサーバーは、仮想化技術によって立てられた自分専用のサーバー領域となるため、他の利用者の干渉を受けにくいというメリットがあります。また、専用サーバーと違い、仮想化技術でサーバー領域が立てられているため、サーバー領域を柔軟に拡張したり自由度の高い運用が可能です。

レンタルサーバーをクラウド化するとは?

レンタルサーバーをクラウド化するとは、利用しているレンタルサーバをクラウドサーバーに移転することです。

サーバースペックの拡張性に制限がある点や他ユーザーとサーバー領域を共有しているレンタルサーバーから、よりカスタマイズ性の高く、専用のサーバー領域を確保できるクラウドサーバーに移転する方が増えてきています。

ただ、クラウドサーバーはより専門的な知識が必要な点や従量課金制のため、予算が立てづらいという点もあるため、しっかりと運用スキルを持っておくことが重要です。

クラウドサーバーのメリット

クラウドサーバーのメリットを下記に列挙していきます。

初期費用がかからない

一般的に多くのクラウドサーバーは初期費用がかかりません。導入コストを低く抑えられるため、大規模開発はもちろん、ちょっとしたLPや小規模サイトでも活用できます。

サーバーの拡張性が高い

CPUやメモリ、ディスク容量を柔軟にアップグレード、ダウングレードできる拡張性の高さも魅力です。

一時的にアクセスが急増し、サーバーに負荷がかかった際にも、サーバーをダウンさせることや応答時間が長くなることを防いでくれます。

ECサイトやメディアサイトなどはアクセス数が直接売り上げにもつながるため、サーバーダウンはかなりの機会損失になるため、こうした対策は必須となっています。

OSやアプリケーションのカスタマイズが可能

クラウドサーバーはサーバーのOSやさまざまなWebアプリケーションをインストールすることも可能です。開発要件に応じたOSを選択したり、LaravelやNode.jsといった一般的なレンタルサーバーではインストールされていないアプリケーションフレームワークを自由にインストールすることができます。

セキュリティソフトとの連携や外部CDNを導入するなどより高度なインフラ・開発環境を構築できるメリットがあります。

他のユーザーから影響を受けない

先述しましたが、クラウドサーバーは自分専用のサーバー領域を確保できるため、他のユーザーからサーバー負荷の影響を受けることはありません。

レンタルサーバーでは、アクセス数の多いWebサイトとサーバーを共有することになると、少し運用に不安を感じるかもしれません。

もちろん、レンタルサーバーでも、ホスティング会社がユーザー間で影響を与えないようにきちんと運用してくれていますが、クラウドサーバーの場合、そういった不安を感じることなく快適に運用が可能です。

クラウドサーバーのデメリット

クラウドサーバーのデメリットを解説していきます。

共有サーバーに比べて運用コストがかかる

初期費用がかからないとはいえ、専用のサーバー領域を確保できる分、従量課金による単価コストは、レンタルサーバーと比べて高くなってしまいます。

より高度な開発環境を求めないという方はレンタルサーバーで十分でしょう。

従量課金のため予算が立てづらい

中には定額制プランのところもありますが、一般的にはクラウドサーバーは従量料金となっています。予算が立てづらいため、想定外の出費が発生する不安があります。

さくらのクラウドなど、データ転送量による従量課金ではなく、利用時間に合わせて課金されるプランで想定外の出費を防ぐプランを用意しているところもあるので、不安な方はそういったサービスを選択すると良いでしょう。

ある程度の専門知識が必要

レンタルサーバーのサーバーの運用はホスティング会社(レンタルサーバー運用会社)が行ってくれますが、クラウドサーバーの場合は、サーバー構築からその後の運用は自身で行わなければなりません。

初心者の方が1からクラウドサーバーを運用するのは難しく、ある程度の専門知識が必要なため、日々のサーバー保守・運用の業務に自信がない方は、専門の担当者を配置するかレンタルサーバーを選択し運用はホスティング会社に任せましょう。

セキュリティ対策に注意が必要

レンタルサーバーはセキュリティ対策もroot権限を持っているホスティング会社が行ってくれますが、クラウドサーバーはroot権限は自分が保持しているため、セキュリティ対策も自身で行う必要があります。

通信データの暗号化やユーザー認証の強化、アプリケーションやOSの脆弱性の解消など、セキュリティ対策の知識を持っておくことが重要です。

レンタルサーバーのメリット

レンタルサーバーのメリットを解説していきます。

運用コストを抑えることができる

一般的に運用にかかるコストはクラウドサーバーよりもレンタルサーバーの方が少なく、運用コストを抑えたいという方はレンタルサーバーを選択した方が良いでしょう。

ConoHa WINGなど、レンタルサーバーにも初期費用が無料のところもあるので、導入コストを抑えたい方にはおすすめです。

サーバーの運用業務がほとんど必要ない

レンタルサーバーはホスティング会社(レンタルサーバー運営会社)がトラブル対応やメンテナンス、セキュリティ対策などを行ってくれるので自身の運用業務はほとんど必要ありません。

Webサイト運用に必要な便利な機能が提供されている

レンタルサーバーには、WordPress簡単インストール機能やWAFやSSLなどが簡単に設定できる機能など、様々な便利機能が提供されており初心者の方でも導入しやすい形になっています。

レンタルサーバーのデメリット

レンタルサーバーのデメリット解説してきます。

サーバーの拡張性がない

先述したように、レンタルサーバーは1台のサーバーを複数の利用者間で共用することになるため、サーバーのCPUやメモリも共有することになります。

さらに、料金プランによってディスク容量や転送量が決められているため、一時的なアクセス急増に備えてディスク容量を増やすことや、Webサイト規模に合わせてメモリやCPUを増強するなどといったカスタマイズができません。

レンタルサーバーを選択する場合は、あらかじめ余裕を持ったプランを選択しておきましょう。また、契約後にプラン変更ができるかも確認しておくと良いです。

OSやアプリケーションのカスタマイズが不可

レンタルサーバーによってLinux系のOSやWindow系、FreeBSD系などインストールされているOSは異なりますが、ユーザーがその選択をすることはできません。

自分好みのOSを使いたいという方はクラウドサーバーがおすすめです。とはいえ、より高度な開発にはOSの選択も重要な開発要件になりますが、一般的なWebサイト運用であれば、レンタルサーバーが用意したOSで問題なく運用可能です。

また、LaravelやNode.jsなどレンタルサーバーにはあまりインストールされていないWebアプリケーションフレームワークを動かしたい方はクラウドサーバーやVPSを利用しましょう。

他ユーザーからの影響を受けてしまう

同じサーバー領域を共有している他のWebサイトのアクセスによるサーバー負荷が、こちらにも影響を及ぼす可能性があります。もちろん、ホスティング会社がうまく偏りがないように運用してくれていますが、共有サーバーである以上、そのデメリットは受け入れる必要があります。

とはいえ、余程のアクセス急増がない限り、目に見えてWebサイトが遅くなるということはないでしょう。

ConoHa WINGでは、コントロールパネル上で自身のWebサイトが格納されているサーバーの混雑状況を確認することができ、混雑時には余裕のあるサーバーに移転してもらうサービスが提供されているのでおすすめです。

レンタルサーバーとクラウドサーバーの使い分け

レンタルサーバーとクラウドサーバーどちらを選択すれば良いのか悩む方も多いと思います。下記では、運用体制や予算、Webサイト規模の視点からどちらを選択するのがおすすめなのか解説していきます。

運用体制で選ぶ

運用体制サーバーおすすめ理由
専門の担当者がいないレンタルサーバー
  • クラウドサーバーは専門的なサーバー保守・運用業務が必要。
  • レンタルサーバーはホスティング会社が保守・運用を行ってくれる。
専門の担当者がいるor
運用スキルを保持している
クラウドサーバー/レンタルサーバー
  • 専門的な知識があれば、より高度なインフラ環境が構築可能。
  • 予算やWebサイト規模によってレンタルサーバーもあり。

予算で選ぶ

予算サーバーおすすめ理由
できるだけ予算を抑えたいレンタルサーバー
  • コストを抑えるなら、クラウドサーバーに比べて安価なレンタルサーバーがおすすめ。
ある程度の予算は組めるクラウドサーバー/レンタルサーバー
  • 専用サーバーよりもコスト抑えることができ、より高度なサーバー環境を構築できるクラウドサーバーがおすすめ。
  • 運用業務を削減したいなら、法人向けレンタルサーバーや専用サーバーもあり。

Webサイト規模で選ぶ

Webサイト規模サーバー種類おすすめ理由
個人ブログレンタルサーバー
  • 運用業務が必要なく手軽に始められるレンタルサーバーがおすすめ。
開発用・テストサイトレンタルサーバー/クラウドサーバー
  • 要件に応じて柔軟にカスタマイズできるクラウドサーバーがおすすめ。
  • 大量のアクセスがあることは考えにくため、要件によってはレンタルサーバーもあり。
LP(ランディングページ)レンタルサーバー/クラウドサーバー
  • キャンペーンページなど一時的な大量アクセスが想定される場合は機会損失を防ぐため、クラウドサーバーがおすすめ。
  • 大量のアクセスが想定されない場合はレンタルサーバーもあり。
商用メディアサイトレンタルサーバー/クラウドサーバー
  • 他ユーザーによる影響や大量アクセスによるサーバー遅延を防ぐため、クラウドサーバーがおすすめ。
  • 運用業務を削減したい場合は、法人向けレンタルサーバーもあり。
ECサイトレンタルサーバー/クラウドサーバー
  • サーバーダウンやサーバー応答時間の遅延が直接機会損失になるため、クラウドサーバーがおすすめ。
  • 運用業務を削減したい場合は、法人向けレンタルサーバーもあり。

おすすめのクラウドサーバー比較

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初期費用無料
月額費用4,840円~
ディスク容量300GB~
無料お試し期間10日間

まとめ

今回の記事では、クラウドサーバーについての解説からレンタルサーバーとのそれぞれのメリット、デメリット、その使い分けを解説してきましょう。

本記事が少しでもクラウドサーバーについての理解に貢献できていれば幸いです。クラウドサーバーもレンタルサーバーもどちらも向き不向きがありますので、ぜひ本記事をサーバー選びの参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

志賀裕一のアバター 志賀裕一 サーバーチョイス 編集者

Web開発歴6年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

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