レンタルサーバーをCPU・メモリで比較!CPUとメモリはどう選べば良いの?

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レンタルサーバーにも普段みなさんが使用されているパソコンにと同じようにメモリやCPUが搭載されています。

レンタルサーバー選びでは、安定してサーバーが稼働するかやWebサイトの表示スピードが速いかどうか判断する際に、メモリやCPUのスペックが気になるという方もいると思います。

しかし、レンタルサーバーに搭載されているメモリやCPUのスペックは、コンシューマー向け(個人向け)のパソコン等と異なりなります。

本記事では、レンタルサーバーのメモリ、CPUについてとその具体的な役割をわかりやすく解説していきます。

目次

CPUとメモリとは

レンタルサーバーに搭載されている「CPU」「メモリ」とは何かどのような役割か紹介します。「CPU」「メモリ」はレンタルサーバーだけに搭載されている「パーツ」ではありません。スマートフォンやパソコンなども含め、全てのコンピューターに搭載されている重要なパーツです。

CPUとは

CPUとは、「Central Processing Unit」の頭文字で構成されるIT用語です。和訳をすると「中央演算装置」といい、コンピューター頭脳・心臓となる演算処理を重要なパーツです。

使用しているサーバー/レンタルサーバーに搭載されているCPUの性能によって演算処理速度が異なります。

最新のCPUを搭載していると高速な演算計算処理をするので、処理時間が大幅に短縮されます。映像や画像を取り扱うアプリケーションソフトウェアを利用するときは、高性能のCPUを搭載しているコンピューターで円滑な運用操作をします。

現在のCPU市場では、アメリカ合衆国のインテル社製とAMD社製のCPU製品がシェアを独占しています。

CPUの単体月別シェア推移
出典:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1197213.html

パソコンにはCoreシリーズ、サーバーにはXeonシリーズが採用されている

日常的に使用されるパソコンなどには、インテル社の「Core i5」や「Core i7」といった「Coreシリーズ」のCPUが多く採用されています。また、近年では、AMD社の「Ryzen 5」や「Ryzen 7」などの「Ryzenシリーズ」もシェアを伸ばしてきています。

一方、レンタルサーバーのようなエンタープライズ向けのCPUでは、「Xeon(ジーオン)」といったより高機能なCPUが採用されています。

レンタルサーバーを選ぶ際は、最新のCPUが採用されているかやCPUのコア数、スレッド数を確認しておくと良いでしょう。

CPU解説
Xeonレンタルサーバーなどエンタープライズ向けに使用されている
Coreパソコンなど個人向けに使用されている
Pentiumパソコンなど個人向けに使用されている
Celeron廉価版パソコンなど個人向けに使用されている
Atomタブレットなどに使用されている
Quarkウェアラブルデバイスなどに使用されている

メモリとは

メモリとは、コンピューターの主記憶として使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)の略称です。ランダムアクセスメモリは頭文字3文字をとって「RAM」と称することが多くあります。

前章で説明した「CPU」は処理速度に影響を与える重要な要素です。メモリは演算処理をしたデータを一時保管・保存して同時に動作する重要な役割を担います。

高性能な「CPU」を搭載したコンピューターでも、メモリの容量が少ないとスムーズな操作ができません。

フリーズというコンピューターが固まってしまう現象が発生するケースや、表示される画面に色むらできるケースなど異常な動作に陥ることがあります。

メーカーが販売しているサーバー・パソコンには、CPUに適応した必要最低容量のメモリを搭載しています。そのため、画像・映像を加工するアプリケーションを同時並行すると処理が遅くなるときがあります。

パソコンとレンタルサーバー(共用)のメモリの違い

レンタルサーバーのメモリ容量は150GB~512GB程度の機種を導入しています。コンシューマー向けのパソコンのメモリ容量は4GB~16Gですので、スペックの違いがわかります。

パソコンでは、CPUに対してメモリのスペックに不足を感じた場合などは、メモリを増設して容量を拡張することができますが、レンタルサーバー(共用レンタルサーバー)では、ユーザー側でCPUやメモリスペックのカスタマイズをすることができません。

メモリやCPUを増強したい場合はより上位のプランにプラン変更することになります。

「割り当てメモリ」と「ホストサーバーメモリ」の違い

上述でレンタルサーバーのメモリ容量は150GB~512GB程度のものが積まれていると説明しました。しかし、レンタルサーバー(共用レンタルサーバー)では、このメモリ容量すべてを1ユーザーが独占できるわけではありません。

共用レンタルサーバーでは、サーバー機器を複数人で分けるため、1ユーザーが使用できるメモリの容量はこの一部です。

レンタルサーバーの中には、「ホストサーバーメモリ」と「割り当てメモリ」として、サーバー機器全体のメモリ容量とその中から1ユーザーに割り当てられるメモリを分けてスペック紹介してくれているところもあります。

ホストサーバーメモリが多くても、あまりにも多くのユーザーとサーバーを共有している場合は、1人当たりの割り当てメモリが少なくなるため処理速度が遅くなる場合があります。

割り当てメモリが公開されている場合は確認しておきましょう。

プランスタンダードプレミアムビジネスビジネスプラスエンタープライズ
割り当てメモリ4GB8GB12GB16GB32GB
ホストサーバーメモリ256GB256GB256GB256GB256GB

レンタルサーバーのメモリ・CPUは比較しづらい

メモリとCPUがサーバーの安定性や高速処理において重要な枠割を果たすことを説明してきました。

しかし、すべてのレンタルサーバー(共用)がメモリ・CPUを公開しているわけではありません。むしろ、非公開のレンタルサーバーが多いため、メモリ・CPUでのレンタルサーバー比較が難しくなっています。

下記にメモリ・CPUを公開しているレンタルサーバーを挙げていますので、参考にしてみてください。

CPU・メモリを公開しているレンタルサーバー

現在、CPU・メモリのスペックを確認することができたのは、「エックスサーバー(XSERVER)」、「mixhost」、「ABLENET レンタルサーバー」「ヘテムル(heteml)」、「wpX Speed」の5社でした。

mixhost」と「ABLENET レンタルサーバー」では、各ユーザーに割り当てられるCPU、メモリも公表されており、情報の透明性が高いレンタルサーバーです。

サーバーCPUメモリ
ABLENET レンタルサーバー割り当てCPU:仮想8コア割り当てメモリ:最大12GB
エックスサーバーホストサーバーCPU:EPYC(Rome世代) 48コア96スレッドホストサーバーメモリ:最大512GB
mixhost(スタンダード)ホストサーバーCPU:Xeon 36コア72スレッド

割り当てCPU:仮想4コア

ホストサーバーメモリ:最大256GB

割り当てメモリ:最大4GB

ヘテムルホストサーバーCPU:Xeon20コア以上ホストサーバーメモリ:最大128GB
wpX SpeedホストサーバーCPU:EPYC(Rome世代) 48コア96スレッドホストサーバーメモリ:最大512GB
ロリポップ!非公開非公開
さくらのレンタルサーバ非公開非公開
ConoHa WING非公開非公開
CPI非公開非公開
WebARENA SuiteX非公開非公開
WADAX非公開非公開

ABLENET レンタルサーバーの詳細

各プラン詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

ABLENET レンタルサーバーの料金・仕様

初期費用無料
月額費用554円~
ディスク容量30GB~
無料お試し期間なし

mixhostの詳細

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

mixhostの料金・仕様

初期費用無料
月額費用880円~
ディスク容量無制限
無料お試し期間なし

エックスサーバー(XSERVER)の詳細

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

エックスサーバーの料金・仕様

初期費用無料
月額費用990円~
ディスク容量300GB~
無料お試し期間なし

ヘテムルの詳細

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

ヘテムルの料金・仕様

初期費用無料
月額費用1,100円~
ディスク容量500GB~
無料お試し期間支払い期限まで

wpX Speedの詳細

各プランの詳細情報はこちら

コストパフォーマンス
安定性
処理能力・スペック
信頼性

wpX Speedの料金・仕様

初期費用無料
月額費用2.2円/時~
ディスク容量200GB~
無料お試し期間なし

まとめ

本記事では、レンタルサーバーのCPUとメモリについて解説してきました。一般的に、レンタルサーバーを借りる際は共用レンタルサーバーが多いと思いますが、共用レンタルサーバーだとCPUやメモリのスペックを非公開としているところも多くあります。

そのため、共用レンタルサーバーをCPU、メモリのスペックで比較することが難しく、ディスク容量や転送量、セキュリティ強度やその他の便利機能で比較するのが良いと思います。

専用サーバーやVPS、クラウドサーバーであれば、CPU、メモリやサーバーの安定性、高速化の重要な要素ですので、しっかりと確認しておきましょう。

レンタルサーバーについてもっと知りたい方はこちら

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この記事を書いた人

志賀裕一のアバター 志賀裕一 サーバーチョイス 編集者

Web開発歴6年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

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