スマホからClaude Codeをリモート操作する方法

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普段、本腰入れた開発の場合は、PC相手にClaude Codeに助けられながら作業を行うのですが、出先でちょっとしたコードの修正やドキュメント作成ができれば、タスクの消化も捗るなー。と思い、スマホでClaude Codeを実行できないかとリサーチしてみました。

いろいろと方法は見つかったのですが、中でも一番に自分あった方法はこれだと思う環境を紹介していきます。

目次

実現したいこと

まず、自分の中で実現したかったことは以下の3つです。

自宅にあるPCのClaude Codeをリモートから操作することもできるのですが、PCがスリープ状態になると、接続できなくなるそうなので、24時間稼働できるVPSを使うことにしました。

あと、実行結果をブラウザで確認したかったので、HTTPサーバーを立てることができるのも、VPSを選んだ理由の一つです。

  • 外出先でスマホからClaude Codeを使って開発・テスト・ドキュメント作成を行いたい
  • VPSを使っていつでも・どこでもClaude Codeを使えるようにしたい
  • 開発サーバーも立てて、スマホブラウザから実行結果も見たい

今回のシステム構成

システム構成図
システム構成図
ホスト(VPS)VPS (Ubuntu Linux)Claude Code を実行するホスト環境。常時稼働。
SSHサーバースマホからのリモート接続用(ポート22を開放)。
tmuxClaude Codeのセッションを保持。なくても良いが、あると便利。
Claude CodeAIエージェント。
クライアント(スマホ)iPhone(Androidでも可)操作端末。
Termiusモバイルでも動作するSSHクライアントアプリ。

先述しましたが、ホストはVPSでなくても、自宅PCのClaude Codeを操作することもできます。

自宅PCにインストールしているClaude Codeをスマホからリモート接続したい方は「自宅PCに起動しているClaude Codeを操作する方法」で解説しているので、そちらを参照してください。

Termiusってなに?

Termiusは、スマホやPCから安全にサーバーへ接続できるSSHクライアントです。

iOS・Android・Windows・macOS・Linuxに対応し、外出先でもターミナル操作やファイル転送(SFTP)が可能です。

有料プランと無料プランがありますが、基本的に無料プランで事足ります。定期的にアップデートされており、長年多くの利用者がいるので信頼性も高いと思います。

スマホからリモートでClaude Codeを操作する手順

それでは、スマホからリモートでClaude Codeを操作する手順を解説していきます。

VPSで起動しているClaude Codeを操作する方法」と「自宅PCに起動しているClaude Codeを操作する方法」を分けて紹介していますので、お好きな方を参照してください。

1. VPSで起動しているClaude Codeを操作する方法

STEP

VPSを契約

まずは、ホストとしてClaude Codeを動かすVPSを借ります。ここでは、詳しい手順は割愛するので、もし借り方がわからないという方は以下の記事を参考にしてみてください。

今回は、VPSのセットアップはパッと終わらせたいので、XServer VPSを借りて、Claude Codeのテンプレートを使っちゃいます。

みなさんはさくらのVPSなりConoHa VPSなりお好きなサーバーを使ってください。もちろん、AWSGCPAzureなんでも結構です。

SSH接続用のポートを開放する

VPSの契約が完了したら、諸々のセットアップを行うため、SSH接続用のポートを開放してください。

XServer VPSの場合はパケットフィルター設定に「SSH(22)」を追加します。

SSHとWebのフィルタールールを追加
SSHとWebのフィルタールールを追加

今回はClaude Codeの実行結果をブラウザで確認したいので、Web用のセキュリティグループ(80/443)も追加しておきます。

VPSにSSH接続する

手元のターミナルからSSH接続してみましょう。「rootパスワード」はVPS申込時に設定していると思いますので、そちらを入力してください。

接続先のIPアドレスはVPSの管理画面や契約時に届いたメールに記載されています。

ssh root@{IPアドレス} -p 22

問題なく繋がるか確認してください。もしかすると、VPSの契約直後は仮想サーバーのセットアップが完了しておらず、接続できないかもしれません。

その場合は少し時間をおいて再度トライしてみてください。

問題なくログインできたら、パッケージをアップデートしておきましょう。

sudo apt update && sudo apt upgrade -y
STEP

VPSにClaude Codeをインストール

XServer VPSのテンプレートを使った方はこちらの手順はスキップして、「STEP3. Claude Codeのセットアップ」に飛んでもらって結構です。

必要なパッケージをインストール

Claude CodeをCLIで使う際やAPIを叩く場合に必要となるパッケージをインストールします。

apt install nodejs npm python3 tmux

Claude Codeをインストール

Claude Code本体をインストールします。

sudo npm install -g @anthropic-ai/claude-code
STEP

Claude Codeのセットアップ

Claude Codeのインストールが確認できたら、セットアップをしていきます。

以下のコマンドを実行してください。

claude

正常にClaude Codeが起動できたら、対話形式でセットアップが始まります。以下の表に質問内容をまとめていますので、適宜内容に答えてください。

Claude Codeのセットアップ画面
Claude Codeのセットアップ画面
スクロールできます
質問選択肢設定内容
Choose the text style that looks best with your terminal:1. Dark mode
2. Light mode
3. Dark mode (colorblind-friendly)
4. Light mode (colorblind-friendly)
5. Dark mode (ANSI colors only)
6. Light mode (ANSI colors only)
Claude Code の出力の見た目(色や装飾)
Select login method:1. Claude account with subscription
Starting at $20/mo for Pro, $100/mo for Max - Best value, predictable pricing
2. Anthropic Console account
API usage billing
Anthropicへの認証方法。
「1. 」はサブスクリプション契約したアカウントの認証。
「2. 」はAPIキーによる従量課金契約したアカウントの認証。
ご自身で契約しているClaude Codeのプランに合わせて選択してください。

認証URLが出力されます。ブラウザでURLを開いてください

Claude Codeの認証用URL
Claude Codeの認証用URL

「承認する」をクリックします。

Claude Codeへの接続を承諾するボタン
Claude Codeへの接続を承諾するボタン

認証コードが表示されます。

こちらをコピーして、ターミナルのPaste code here if prompted> の後に貼り付けて、「Enter」を押してください。

認証コード
認証コード
認証コードをペースト
認証コードをペースト

Login successful. Press Enter to Continue... と表示されれば認証は成功です。

Claude Codeを利用する上で注意点が表示されます。内容を確認して、「Enter」を押してください。

Claude CodeのSecurity notice
Claude CodeのSecurity notice

サーバーファイルの信頼性を確認されます。VPSを契約したばかりの場合は特に不審なファイルはないと思いますので、「Yes, proceed」と選択します。

フォルダの信頼性の確認
フォルダの信頼性の確認

これでClaude Codeのセットアップは完了です。プロンプトの入力画面表示されると思います。

「Ctrl + C」を2回押すと、プロンプト入力を停止することができます。

STEP

HTTPサーバーを立ち上げる

ブラウザで実行結果を確認するため、HTTPサーバーを立ち上げます。Nginxをインストールしてください。

apt intall nginx

インストールしているNginxを立ち上げます。

systemctl start nginx
systemctl enable nginx

ブラウザでhttp://{IPアドレス}にアクセスしてみてください。Nginxのデフォルトページが表示されれば、HTTPサーバーが正常に立ち上がっています。

Nginxの初期画面
Nginxの初期画面

これで一通りVPS側の設定は完了です。

STEP

[スマホ側]Termiusをインストール

続いて、リモートから操作するスマートフォンの設定を行います。

スマートフォンにはターミナルが標準搭載されていることはまずないと思いますので、モバイル端末で実行できるターミナルツールの「Termius」をインストールします。

App Storeから「Termius」をインストールしてください。

Termiusのインストールボタン
Termiusのインストールボタン

インストールが完了したら、お好きな方法でサインアップしてください。

途中で有料プランの催促が来ますが、基本的に無料プランで問題ありません。

STEP

[スマホ側]SSH経由でVPSに接続

「Termius」からSSH経由でVPSに接続します。「Valuts」タブの「Hosts」をタップしてください。

Hostsボタン
Hostsボタン

「New Host」をタップします。

ホストの追加ボタン
ホストの追加ボタン

接続先ホストの情報を入力します。

入力項目入力内容
Labelわかりやすい任意の名前
IP or HostnameVPSのIPアドレス
Port22
UsernameUsernameをタップすると、接続ユーザー情報の登録画面が開きます。
NameUsername にはSSHで接続するユーザー名(上記の流れでは「root」)を入力、Password にはユーザーのパスワードを入力してください。
接続先のホスト情報の入力画面
接続先のホスト情報の入力画面

先ほど立ち上げたVPSが表示されます。登録したホストをタップしてください。

追加したホスト
追加したホスト

ターミナルが開ければ、ログイン成功です。

ターミナル画面
ターミナル画面
STEP

Claude Codeを利用する

これでスマホからClaude Codeを利用できるようになりました。

試しに、Claude Codeに簡単なタスクを実行してもらいましょう。Claude Codeを立ち上げます。

claude

プロンプトを入力します。今回は先ほどブラウザに表示したNginxのデフォルトページをいい感じにしてもらいましょう。

>nginxのWelcomeページをスタイリッシュに修正して

適宜、コマンドの実行確認や修正内容の確認をしてくれます。問題がなければ、Yes を選択して、進めましょう。

IPアドレスをブラウザで開いて、確認してみます。

Claude Codeによって修正されたNginxのデフォルトページ
Claude Codeによって修正されたNginxのデフォルトページ

問題なくClaude Codeが動いていますね。

2. 自宅PCに起動しているClaude Codeをスマホから操作する方法

こちらは自宅のPCにインストールしているClaude Codeをスマホから操作する方法です。

自宅のPCにリモートから接続する場合はセキュリティにも注意する必要がありますので、Tailscale(VPN)を使用します。

Tailscaleとは?

Tailscaleは、VPNの一種ですが、従来のVPNのような複雑な設定は不要で、アプリをインストールして同じアカウントでログインするだけで、世界中のデバイス同士を直接つなげられます。

WireGuardプロトコルベースで通信は暗号化され、外出先からでも自宅や会社のPC、サーバーに安全にアクセス可能です。ファイアウォールやルーターの設定変更も不要で、個人利用でも活用できます。

STEP

MacにClaude Codeをインストール

手元のPCにClaude Codeをインストールされている必要があります。

詳しい手順はここでは割愛しますが、DevContainerでコンテナ環境に構築しても良いですし、ローカルに直接インストールしていても問題ありません。

STEP

MacにTailscaleをインストール

PCとスマホのSSH通信を安全に行うため、無料で手軽に構築できるTailscaleを使ってVPNを構築します。

公式ページからアカウント作成し、アプリをインストールしてください。

アプリをPCにインストールできたら、セットアップウィザードが開始されます。

作成したアカウントでログインし、「Connect」をクリックすれば設定は完了です。

PCへのVPN接続確認画面
PCへのVPN接続確認画面
STEP

Macのリモートログインを有効化

外部からのリモートアクセスを受け付けるようにMacの設定を変更します。

「システム設定」→「一般」→「共有」→「リモートログイン」をONにしてください。

リモートログインの設定ボタン
リモートログインの設定ボタン

続けて、右にある「i」をクリックしてください。

リモートログインの詳細設定ボタン
リモートログインの詳細設定ボタン

SSH接続を許可するユーザーを指定します。基本的に自分に対してだけ許可すれば良いと思います。

ユーザーを追加したい場合は「システム設定」→「ユーザーとグループ」から追加できます。

リモートログインの詳細設定
リモートログインの詳細設定

上部に接続先のホスト情報が記載されているので、スマホからSSH接続する際はこの情報を入力してください。

STEP

[スマホ側]Tailscaleをインストール

スマホ側にもTailscaleをインストールしてください。スマホの場合はApp Storeからインストール可能です。

Tailscaleのインストールボタン
Tailscaleのインストールボタン

インストールが完了したら、簡単なセットアップウィザードが開始されます。

Tailscaleのセットアップウィザード
Tailscaleのセットアップウィザード

先ほど、作成したTailscaleのアカウントでログインし、「connect」をタップするとスマホが登録されます。

VPN接続ボタン
VPN接続ボタン

これでPCとスマホでVPNが通りました。

STEP

[スマホ側]Termiusをインストール

モバイル端末で実行できるターミナルツールの「Termius」をインストールします。

App Storeから「Termius」をインストールしてください。

Termiusのインストールボタン
Termiusのインストールボタン

インストールが完了したら、お好きな方法でサインアップしてください。

途中で有料プランの催促が来ますが、基本的に無料プランで問題ありません。

STEP

SSH経由でスマホからPCに接続

「Termius」からSSH経由で自宅のPCに接続します。「Valuts」タブの「Hosts」をタップしてください。

Hostsボタン
Hostsボタン

「New Host」をタップします。

ホストの追加ボタン
ホストの追加ボタン

接続先ホストの情報を入力します。

入力項目入力内容
Labelわかりやすい任意の名前
IP or Hostname上記で確認したPCのIPアドレス
Port22
UsernameUsernameをタップすると、接続ユーザー情報の登録画面が開きます。
NameUsername にはSSHで接続するユーザー名(上記の流れでは「Macのユーザー名」)を入力、Password にはMacユーザーのパスワードを入力してください。
接続先のホスト情報の入力画面
接続先のホスト情報の入力画面

接続先のPCが表示されます。登録したホストをタップしてください。

追加したホスト
追加したホスト

ターミナルが開ければ、ログイン成功です。

ターミナル画面
ターミナル画面
STEP

Claude Codeを利用する

これでスマホからClaude Codeを利用できるようになりました。

試しに、Claude Codeに簡単なタスクを実行してもらいましょう。Claude Codeを立ち上げます。

claude

プロンプトを入力画面が表示されれば、正常にClaude Codeが起動されています。

まとめ

本記事では、スマホからClaude Codeを活用するための2つの方法(VPSに構築するパターンと自宅PCに構築するパターン)を解説しました。

スマホからClaude Codeが操作できるとさらに活用の幅が広がりますね。自宅のPCにリモート操作する場合はセキュリティには十分には注意したいところです。

今回は上記の2パターンを紹介しました、スマホからClaude Codeを操作する方法は「Github Codespaces」を使う方法など他にもあります。

今回の方法がしっくりこないなと思う方は他にも手段はあると思いますので、いろいろとリサーチしてみてください。

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この記事を書いた人

コードゲーマーのアバター コードゲーマー サーバーチョイス 編集者

Web開発歴7年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

趣味はゲーム・野球観戦で休日は友人とARKなどオンラインゲームに興じています。

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