エックスサーバーとConoHa WINGを実際に使って徹底比較!結局どちらを選べば良いの?

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ConoHa WING」は2018年9月にサービス提供開始された比較的新しいレンタルサーバーです。価格帯やサーバースペックを見ると「XSERVER(エックスサーバー)」と同等のグレードになっています。

格安レンタルサーバーよりもハイスペックなレンタルサーバーを求めたいけど、法人用レンタルサーバーを契約するほどでもないという方におすすめのレンタルサーバーです。

そんな方に向けて、今回は個人向けレンタルサーバーの中でもハイスペックな「ConoHa WING」と「XSERVER(エックスサーバー)」を徹底比較していきます。

目次

前提

まず、前提として本記事は「ConoHa WING」と「XSERVER(エックスサーバー)」どちらがレンタルサーバーとして優秀か優劣を決めるものではありません。

結論、どちらもサーバースペック、サービス内容は素晴らしいレンタルサーバーです。

ただ、スペックやサービス内容、サポート体制、データセンターの管理体制、運用会社のバックグラウンドなど、細かいところで異なってきます。

それらを本記事で比較していきながら、あなたに合ったレンタルサーバーはどちらなのか選ぶ判断材料になれば良いと思います。

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGの特徴

まず、ConoHa WINGとXSERVER(エックスサーバー)の特徴を整理していきます。

XSERVER(エックスサーバー)の特徴

XSERVER(エックスサーバー)の最大の特徴は230万件以上の運用実績で国内シェアNo.1の豊富な実績サーバー速度No.1の圧倒的な表示速度へのこだわりです。

エックスサーバーのホームページ
エックスサーバーのホームページ
XSERVER(エックスサーバー)の特徴
  • 17年以上積み重ねた豊富なノウハウ
  • サーバー稼働率99%の安定したサーバー環境
  • 全ストレージに高速インターフェース「NVMe(エヌブイエムイー)」を採用
  • CPUには80ものベンチマークで世界記録を達成した第2世代「AMD EPYC™」を採用
  • WordPressなどPHPプログラムの処理を高速化させる「Xアクセラレータ Ver.2

サーバー稼働率99.99%以上を達成し、安定感の面では申し分ありません。国内に設置されたデータセンターは24時間の監視体制で常に安定したサーバー環境を実現しています。

特徴一覧
特徴一覧

ストレージは「オールMVNe」を採用しCPUには第2世代AMD EPYC™」を採用するなどサーバーのスペックは一級品です。

エックスサーバーのサーバー構成図
エックスサーバーのサーバー構成図

ConoHa WINGの特徴

ConoHa WINGは、ハイスペックサーバーながら初期費用無料のコストパフォーマンスシンプルかつモダンで扱いやすい最新式の管理画面が一番特徴です。

ConoHa WINGの特徴
  • 初期費用無料の安さ
  • シンプルで扱いやすい管理画面
  • アフィリエイトNo.1の表示速度
  • 独自のプラグインで初心者にも安心
  • 共有サーバーながら混雑時はサーバー領域の移動が可

もちろん、表示速度も国内最速クラスで「アフィリエイター・ブロガーが使いたいレンタルサーバーNo.1」、「WordPress利用者満足度No.1」、「サポートデスク対応満足度No.1」を獲得しています。

ConoHa WINGのホームページ
ConoHa WINGのホームページ

ロリポップ!やお名前.com、コアサーバー、WADAXなど多くのホスティングサービスを展開しているGMOグループが持つノウハウをもとに、多くの方に信頼されているレンタルサーバーです。

また、共有サーバーでありながら、サーバー領域が混雑してきた時はよりスペースの広いサーバー領域に移動することが可能なため、共有サーバーのデメリットである、他ユーザーからの影響を最小限することができます。

サーバーマイグレーションページ
サーバーマイグレーションページ

XSERVER(エックスサーバー)のデメリット

XSERVER(エックスサーバー)のデメリット
  • 管理画面の見やすさはConoHa WINGの方が良い
  • 導入コストがやや高い

XSERVER(エックスサーバー)の惜しい点は管理画面がレガシーとまでは言いませんが、ConoHa WINGに比べると少しわかりづらいかもしれません。

エックスサーバーのコントロールパネル
エックスサーバーのコントロールパネル

とはいえ、使いづらいことは決してなく、慣れれば初心者でも簡単に扱うことができるでしょう。

また、ConoHa WINGが初期費用無料なのに比べて、XSERVER(エックスサーバー)は初期費用3,000円となっています。

最初の契約時のみの出費ですので、そこまで気にしなくてもよいかもしれませんが、これからブログやアフィリエイトを始められる方で、収益性の見通しがまだない方には気になるところかもしれません。

2022/8/4よりXSERVER(エックスサーバー)も初期費用が無料となりました!これまで、ConoHa WINGとの比較点として、初期費用が挙げられましたが、現在はどちらも無料となり、これからアフィリエイトなどを始めようと検討している方でも導入しやすくなっています。

ConoHa WINGのデメリット
  • サーバースペックはエックスサーバーの方がやや優れている
  • 実績がまだ浅い

ConoHa WINGは2018年からサービス提供開始ということで、実績という点では少し不足しています。ただ、ホスティングサービスの豊富な実績、経験があるGMOグループが提供していることもあり、信頼性は十分あると思います。

サーバースペックに関しては、やはり、XSERVER(エックスサーバー)の方がやや優れているでしょう。グレードで言えば、ロリポップ!など格安レンタルサーバよりもハイスペックだが、XSERVER(エックスサーバー)には勝てないという立ち位置でしょうか。

結局、XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGどちらを選べば良いの?

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WING双方の特徴とデメリットを整理してみました。ただ、どちらも一長一短あり結局どっちを選べば良いの?と悩んでいる方もいると思います。

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGそれぞれどんな人に向いているか考えてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

XSERVER(エックスサーバー)はどんな人向け?

  • コストよりも速度にこだわりたい方
  • 安定感を求め、実績重視の方
  • ブログ、アフィリエイターとしてガンガン活動していきたい方

ConoHa WINGはどんな人向け?

  • 表示速度はそこそこでもいいけど、とにかく扱いやすいサーバーを求めている方
  • 初期設定に不安がある方
  • これまでロリポップ!など格安サーバーを使っていたけど、少しサーバーをグレードアップしたい方

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGを比較

ここまででXSERVER(エックスサーバー)ConoHa WINGの違いや向いている人を解説しました。

下記では、より詳細に見比べてみたいという方のために、色々な視点でXSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGを比較していきます。

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGを料金で比較

初期費用と月額料金、それら12ヶ月分を計算した年間費用を表にしてみました。

多くのレンタルサーバーでは、契約期間を長くするとその分割引が受けられる料金設定になっているため、今回は12ヶ月払いにした時の料金を比較します。

エックスサーバー(スタンダード)ConoHa WING(WINGパック ベーシック)
初期費用0円0円
月額費用990円891円
年間費用11,880円10692円

初期費用は変わりませんが、月額費用はConoHa WINGの方がXSERVER(エックスサーバー)よりも安くなっており、年間を通して計算すると2500円ほど安くなっています。

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGをスペックで比較

サーバースペックの点では、XSERVER(エックスサーバー)に軍配が上がっていることは先述しましが、具体的に表にしてみていきましょう。

エックスサーバー(スタンダード)ConoHa WING(WINGパック ベーシック)
ストレージタイプSSD(NVMe対応)SSD
ディスク容量300GB250GB
転送量無制限18TB/月
vCPU / メモリリソース保証6コア / 8GB非公開
vCPU / メモリ128コア / 1024GB非公開
WebサーバーApache + nginxApache + nginx
RAID 構成RAID 10RAID 10
データベース作成可能数無制限無制限
マルチドメイン無制限無制限
PHPPHP8/PHP7/PHP5PHP8/PHP7/PHP5

ConoHa WINGのCPUとメモリは非公開となっています。一般的にもVPSや専用サーバーと違い共有サーバーのCPUやメモリについては非公開にしているところも少なくありません。

ConoHa WINGでもこれらのスペックは非公表でした。

一方のXSERVER(エックスサーバー)は、共用レンタルサーバーですが、各アカウントに振り分けられた最低限のリソース保証機能が導入されており、「vCPU / メモリ」が6コア / 8GBまで、サーバーを共有している他のユーザーからの影響を受けずに快適に使用できるようなっています。

上記の点からもやはり、サーバーのスペックはXSERVER(エックスサーバー)の方が優れていると判断して良いと思います。

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGを機能で比較

WordPress簡単インストール機能や引越し機能、ファイルマネージャーなど初心者にとって嬉しい機能がたくさんあります。

また、SSH対応やcron、エラーログなど開発者にとっても必要な機能がしっかりと揃っているか確認してみてください。

エックスサーバー(スタンダード)ConoHa WING(WINGパック ベーシック)
WordPress簡単インストール
WordPress簡単移行
自動バックアップ
ファイルマネージャー
FTP
SSH
cron
プラン変更
サーバーマイグレーション×

(サーバー収容環境の混雑時に、収容率の低いサーバーにデータの移行を行うことができます。)

リソース監視

(ディスク使用量のみ確認可)

(CPU・メモリ・ディスク使用率が事前に設定したしきい値を超えた時に、メールやSlackで通知を受け取れます。)

自動プランアップ×

(CPU・メモリ・ディスク使用率がお客様にて事前に設定したしきい値を超えた場合に、自動でプランアップできます。コントロールパネルからON/OFFの設定が可能です。)

php.ini編集
アクセス解析アクセス解析ツール
アクセスログの取得
エラーログの取得

ConoHa WINGXSERVER(エックスサーバー)ともに機能面はとても充実したものになっています。

一般的に有料オプションや手動での作業となるバックアップ機能は、両社ともに無料で自動バックアップを取得してくれます。

また、ConoHa WINGには共用レンタルサーバーには珍しいリソースを監視して、許容値を超えると通知してくれる機能や自動でプランアップしてくれる機能が提供されています。

急激なアクセス上昇にも耐えうる設計となり、サーバーの処理機能低下による機会損失を防ぎます。

それ以外の機能に関しては、両社にあまり差異はありません。どちらを選択しても十分に快適な運用が可能でしょう。

エックスサーバーとConoHa WINGをセキュリティで比較

近年、サーバー攻撃による被害が増加傾向であり、Webサイトにおいてもセキュリティに対する意識が高まっています。

レンタルサーバーにも各種セキュリティ機能が提供されていますので、ConoHa WINGXSERVER(エックスサーバー)両社が提供しているセキュリティ対策を見ていきましょう。

エックスサーバー(スタンダード)ConoHa WING(WINGパック ベーシック)
ディレクトリアクセス制限
IPアクセス制限
WAF
無料独自SSL○(Let's Encrypt)
WordPressセキュリティログイン試行回数制限
海外IPアドレスのアクセス制限
スパムコメント/トラックバック制限
海外コメント/トラックバック制限

セキュリティ対策として提供している機能はConoHa WINGとXSERVER(エックスサーバー)ともにほとんど同じと思ってよいでしょう。

Webサイト運用に必要な基本的なセキュリティ設定は提供されています。

エックスサーバーとConoHa WINGをサポートで比較

初心者の方や社内にWeb担当者がいない場合、サポート体制がしっかりしていると安心です。

特に法人利用などでは、緊急時にすぐにつながるよう電話サポートに対応しているレンタルサーバーを選んでおくと良いでしょう。

下記にConoHa WINGXSERVER(エックスサーバー)のサポート体制をまとめておきます。

エックスサーバー(スタンダード)ConoHa WING(WINGパック ベーシック)
メール24時間365日平日24時間受付
電話平日:10:00~18:00平日:10:00~18:00
チャット×平日:10:00~18:00

XSERVER(エックスサーバー)とConoHa WINGを特典で比較

各社サーバー契約の特典としていろいろなサービスを受けることができます。Webサイトを公開するために必要な独自ドメインを無料で切る特典などが用意されていますので、確認してみましょう。

エックスサーバー(スタンダード)ConoHa WING(WINGパック ベーシック)
特典1永久無料ドメイン永久無料ドメイン
特典2一年無料ドメイン一部WordPressテーマの割引購入
特典3無料Webフォント無料Webフォント

以前はXSERVER(エックスサーバー)では、キャンペーン期間中のみ永久無料ドメインが取得できましたが、現在では、特に期限の指定なく特典を受けることができます。そのため、特典面では、ConoHa WINGとほぼ同じ内容となっています。

また、両者ともにモリサワのWebフォントが無料で利用することができます。

XSERVER(エックスサーバー)の口コミ

ConoHa WINGの口コミ

XSERVER(エックスサーバー)のプラン別比較表

スタンダードプレミアムビジネス
初期費用0円0円0円
月額費用※990円1,980円3,960円
ストレージタイプSSDSSDSSD
ディスク容量300GB400GB500GB
転送量制限無制限無制限無制限
マルチドメイン無制限無制限無制限
サブドメイン無制限無制限無制限
データベース設置数(MySQL)無制限無制限無制限
メールアドレス作成可能数無制限無制限無制限
カスタマサポートメール、電話メール、電話メール、電話

XSERVER(エックスサーバー)では、スタンダードプランのほかに上位プランであるプレミアム、ビジネスプランが用意されています。

多くの方はスタンダードで十分だと思いますが、より大規模なWebサイトを運営したり、従業員数が大きな会社でメールサーバーの容量を十分に確保したい方はプレミアムやビジネスを検討しても良いかもしれません。

また、プレミアムとビジネスプランの特典として、.comや.netなどのドメインを無料でプレゼントされるキャンペーンが行われています。

ビジネスプランでは、.co.jpなど法人ドメインもプレゼント対象なので、法人契約を検討中の方は上手く活用できると良いですね。

各プランともにサーバー機器やサポート範囲に違いはありません。大きな違いはディスク容量と各アカウントを振り分けられたvCPU/メモリなので、Webサイトや事業規模に応じてどのプランが良いか検討とすると良いでしょう。

ConoHa WINGのプラン別比較表

ベーシックスタンダードプレミアム
初期費用無料無料無料
月額費用※891円2,145円4,290円
ストレージタイプSSDSSDSSD
ディスク容量300GB400GB500GB
転送量制限18TB/月24TB/月30TB/月
マルチドメイン無制限無制限無制限
サブドメイン無制限無制限無制限
データベース設置数(MySQL)無制限無制限無制限
メールアドレス作成可能数無制限無制限無制限
カスタマサポートメール、電話、チャットメール、電話、チャットメール、電話、チャット

XSERVER(エックスサーバー)同様、各プランともにサーバー機器やサポート範囲に違いはありません。大きな違いはディスク容量と転送量制限の上限です。

ConoHa WINGには、あらかじめ決めておいた基準値を超えるディスク容量に達した際にプランを変更する自動プラン変更機能もありますし、各プランへのアップグレード、ダウングレードも可能です。

そういった意味で、多くの方には最初はベーシックプランで十分でしょう。

まとめ

今回はConoHa WINGXSERVER(エックスサーバー)を比較してみました。ここまで解説した通り、両社はよく比較されるだけあって、非常によく似たサービス展開となっています。

あえて違いを挙げるならば、XSERVER(エックスサーバー)は表示速度へのこだわりが強く、サーバー機器の品質が高いのに対して、ConoHa WINGはそこそこ良質なサーバースペックを保ちつつ、初心者にもやさしいコントロールパネルや月額の運用コストの低さが魅力という点でしょうか。

記事中でもまとめましたが、再度、両社に向いている方をおさらいしておきます。

XSERVER(エックスサーバー)はどんな人向け?

  • コストよりも速度にこだわりたい方
  • 安定感を求め、実績重視の方
  • ブログ、アフィリエイターとしてガンガン活動していきたい方

ConoHa WINGはどんな人向け?

  • 表示速度はそこそこでもいいけど、とにかく扱いやすいサーバーを求めている方
  • 初期設定に不安がある方
  • これまでロリポップ!など格安サーバーを使っていたけど、少しサーバーをグレードアップしたい方
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この記事を書いた人

コードゲーマーのアバター コードゲーマー サーバーチョイス 編集者

Web開発歴7年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

趣味はゲーム・野球観戦で休日は友人とARKなどオンラインゲームに興じています。

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