PCに立てた7Days to Dieサーバーをレンタルサーバーにデータ移行する方法

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7Days to Dieの専用サーバーを立てて遊んでいると、PCの買い替えやホストサーバーをフレンドのPCに変更したい際など、データ移行をしたい時があるかと思います。

今回はその7Days to Dieで別サーバーにデータを移行する方法を解説します。

目次

移行する必要があるファイル一覧

移行元サーバーから別サーバーに移行する必要があるのは以下の3種類のファイルです。

それぞれのファイルへのパスと内容を解説します。

  • セーブデータフォルダ
  • 設定ファイル
  • MODフォルダ

セーブデータフォルダ

7Days to Dieのセーブデータは専用サーバーフォルダの中に保存されたワールドデータPCのユーザーローカルフォルダに保存されるセーブデータ」の2つがあります。

サーバーを立てているOSによってフォルダのパスが異なりますので、OSごとに解説します。

Windowsの場合

Windowsの場合は以下の2つのフォルダにセーブデータが保存されています。

  • C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\7DaysToDie\Saves\
  • {専用サーバーのインストールディレクトリ}\Data\Worlds\
C:\Users{ユーザー名}\AppData\Roaming\7DaysToDie\Saves\

キャラクター情報などのプレイヤーデータとグラフィック設定やキーの割り当てなどのゲーム設定、ログファイルが保存されているセーブデータ

{専用サーバーのインストールディレクトリ}\Data\Worlds\

生成したマップデータやプレイヤーのリスポーン情報、建築情報などが保存されているセーブデータ

Linuxの場合

Linuxの場合は以下のフォルダにセーブデータが保存されています。専用サーバー内のセーブデータへのパスはWindowsと同じです。

  • /home/{アカウント名}/.local/share/7DaysToDie/Saves/
  • {専用サーバーのインストールディレクトリ}\Data\Worlds\
.localフォルダが見つからない場合

.localフォルダは隠しフォルダとなっています。Ubuntuの場合は表示オプションから「隠しファイルを表示(H)」をクリックすると、.localフォルダが表示されます。

/home/{アカウント名}/.local/share/7DaysToDie/Saves/

キャラクター情報などのプレイヤーデータとグラフィック設定、キーの割り当てのゲーム設定、ログファイルなど

{専用サーバーのインストールディレクトリ}\Data\Worlds\

生成したマップデータ、プレイヤーのリスポーン情報、建築情報などのデータ

設定ファイル

  • {専用サーバーのインストールディレクトリ}\serverconfig.xml

専用サーバーのインストールディレクトリにある「serverconfig.xml」には、ワールド名やシード値、管理設定ファイルのパスなど専用サーバーに関する設定が記載されています。

特に編集しておらず、デフォルトの状態であれば移行する必要はありませんが、編集している方はこちらのファイルも移行先サーバーにアップロードします。

Modsフォルダ

  • {専用サーバーのインストールディレクトリ}\Mods\

MODを導入している方はMOD関連ファイルが格納されているModsフォルダも移行しておきましょう。

ファイルへのパスは「serverconfig.xml」と同じく専用サーバーのインストールディレクトリです。

レンタルサーバーに移行する方法

移行する必要があるファイルを確認したら、実際に移行する手順を解説します。

STEP

レンタルサーバーを契約する

まずは移行先にするレンタルサーバーを契約します。

今回はXServer for Gameに立てたサーバーに移行する方法を解説しますが、どのレンタルサーバーでも基本的な流れは同じになります。

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すでに契約している方はこちらの作業は不要です。

STEP

VPSにSSH接続する

移行作業を行う前に、レンタルサーバーに立っている7Days to Dieサーバーを停止させる必要があります。

停止作業はコマンドラインから行いますので、SSH接続できるようにしてきます。

SSH接続用ポートを開放する

「ゲームサーバー管理」→「接続許可ポート設定」をクリックしてください。

Xserver for Gameの接続許可ポートの設定画面
Xserver for Gameの接続許可ポートの設定画面

デフォルトで7Days to Dieのゲーム推奨設定が「ON」になっていると思います。

加えて、サーバーにログインするため、「SSH(22)」を「ON」にしてください。これでSSH接続用のポートの開放設定は完了です。

TeraTermをインストール

SSH接続するためにTera Termをインストールします。

普段お使いのSSH接続ツールがある方はそちらを使用していただいても問題ありません。

Tera Termのインストール方法

以下のリンクからTera Termのインストーラーをダウンロードします。

https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/74780

「teraterm-4.106.exe」をクリックしてください。
(数字はバージョンによって変わります。)

Tera Termインストーラのダウンロードリンク

ダウンロードされたファイルをダブルクリックしてください。

ダウンロードされたteratermのインストーラ

言語や各種設定はデフォルトのままで問題ありません。

インストールが完了したら、「今すぐTera Termを実行する」にチェックを入れて、「完了」をクリックしてください。

VPSに接続する

Tera Termのインストールが完了したら、そのままVPSにSSH接続してしまいましょう。

「Tera Term」を起動して「ホスト」に先ほど確認したIPアドレスを入力します。

その他の設定はデフォルトのままで問題ありません。

Tera TermのIPアドレス入力画面
Tera TermのIPアドレス入力画面

続いて、「ユーザー名」に「root」「パスフレーズ」にサーバー申し込み時に設定したrootパスワードを入力してください。

Tera TermのSSH認証画面
Tera TermのSSH認証画面

無事にサーバーに接続ができると、サーバー情報が表示されます。

7Days to Dieのサーバー情報
7Days to Dieのサーバー情報

7Days to Dieサーバーを停止させておきましょう。以下のコマンドを実行してください。

systemctl stop 7dtd.service
STEP

7Days to Die専用サーバーのバージョンを合わせる

移行元サーバーでExperimentalブランチ(Beta版)などPublicブランチ以外のバージョンをインストールしている方向けです。通常通り、Publicブランチのバージョンをインストールしている方は、こちらのSTEPの作業は不要ですので、STEP4「セーブデータと設定ファイルをアップロード」に進んでください。

基本的にレンタルサーバーのテンプレート機能を使って7Days to Dieサーバーを自動インストールした場合は、Publicブランチの最新バージョンがインストールされています。

移行元サーバーでExperimentalブランチなどPublicブランチ以外のバージョンでプレイしている方は、移行元サーバーと移行先のレンタルサーバーのバージョンを合わせましょう。

移行元サーバーにインストールしているサーバーのバージョンを確認する方法

移行元サーバーにインストールしているサーバーのバージョンがわからない方は、ゲーム内のコンソールから以下のコマンドで確認することができます。

version
versionコマンドの実行結果
versionコマンドの実行結果

ここで「Experimental」と表示されていないければ、Public版がインストールされています。その場合は、バージョンを合わせる作業は不要ですので、STEP4「セーブデータと設定ファイルをアップロード」に進んでください。

任意の専用サーバーのバージョンをインストールする

バージョン更新のコマンドはSteamCMDを使用します。

XServer for Gameにはあらかじめインストールされていると思いますが、念の為インストールされているか確認してください。

which steamcmd

SteamCMDがインストールされているパスが表示されるかと思います。

SteamCMDがインストールされているパス
SteamCMDがインストールされているパス

以下のコマンドでサーバーのバージョンを指定してインストールを実行します。

su - steam -c "/usr/games/steamcmd +force_install_dir /home/steam/7dtd \
+login anonymous +app_update 294420 -beta latest_experimental validate +quit"

上記のコマンドはlatest_experimental版のサーバーをインストールするコマンドです。適宜、-betaオプションに設定しているlatest_experimentalの箇所をみなさんの移行元サーバーでインストールしているバージョンのブランチ名に変更してください。

これで移行元サーバーに合わせたバージョンをインストールすることができました。

STEP

セーブデータと設定ファイルをアップロード

移行元サーバーのセーブデータと設定ファイル、MODを導入している方はModsフォルダを移行先に転送します。

転送するファイルとパスは以下のとおりです。

スクロールできます
ファイルパス(Windows)パス(Linux)
キャラクターのセーブデータC:\Users{ユーザー名}\AppData\Roaming\7DaysToDie\Saves\/home/{アカウント名}/.local/share/7DaysToDie/Saves/
ワールドのセーブデータ{7DTD専用サーバーディレクトリ}\Data\Worlds\{専用サーバーディレクトリ}/Data/Worlds/
設定ファイル{7DTD専用サーバーディレクトリ}\serverconfig.xml{専用サーバーディレクトリ}/serverconfig.xml
Mods{7DTD専用サーバーディレクトリ}\Mods{専用サーバーディレクトリ}/Mods
7Days to Dieサーバーの移行に必要なファイルとパス

FTPソフトをインストール

ファイルのアップロードはFTPソフトを使いますが、「WinSCP」や「FileZilla」など無料のソフトで問題ありません。

すでにご使用のものがあれば、それを使っていただいて結構ですし、まだインストールしていない方は以下の手順でインストールしましょう。

WinSCPのインストール方法

以下の公式サイトから「WinSCP」をダウンロードします。

https://winscp.net/eng/download.php

WinSCPのダウンロードボタン
WinSCPのダウンロードボタン

ダウンロードしたインストーラをダブルクリックしてください。

「すべてのユーザー用にインストール(A)(推奨)」をクリックします。

インストールモードの選択
インストールモードの選択

ライセンスの同意画面が表示されます。「許諾(A)」をクリックします。

使用許諾契約の同意画面
使用許諾契約の同意画面

「標準的なインストール(T)(推奨)」にチェックを入れ、「次へ(N)」をクリックしてください。

WinSCPのセットアップ形式の選択画面
WinSCPのセットアップ形式の選択画面

インターフェイスのスタイルを選択します。お好みで問題ありませんが、今回は「コマンダー(C)」を選択します。

インターフェイスの選択画面
インターフェイスの選択画面

インストール内容を確認して、「インストール(l)」をクリックします。

インストール準備完了画面
インストール準備完了画面

インストールが完了したら、「スタートページを開く」のチェックを外し「完了(F)」をクリックします。

インストール完了画面
インストール完了画面

これでWinSCPのインストール作業は完了です。

FTPソフトでVPSに接続する

FTPソフトでVPSに接続します。WinSCPをお使いの方は新規接続画面に以下の情報を入力します。

設定項目設定内容
転送プロトコルSFTP
ホスト名サーバーのIPアドレス
ユーザー名root
パスワード申し込み時に登録したrootパスワード
WinSCPの新規接続に必要な情報
新しい接続設定画面
新しい接続設定画面

セーブデータをアップロード

VPSに接続できたら、まずは、キャラクターやワールドのセーブデータをアップロードしていきます。

先ほど確認したパスから2つのフォルダをVPSにアップロードしましょう。

レンタルサーバーは基本的にLinux OSがインストールされていますので、それぞれ以下のパスにアップロードします。

セーブデータが移行元サーバーのどこにあるかわからない方は「7Days to Dieサーバーの移行に必要なファイルとパス」を確認してください。

ファイルアップロード先サーバーのパス
キャラクターのセーブデータのアップロード先/home/steam/.local/share/7DaysToDie/Saves/
ワールドのセーブデータのアップロード先/home/steam/7dtd/Data/Worlds/

キャラクターのセーブデータのアップロード先の「.local」フォルダが見つからない場合、不可視ファイルが非表示になっています。WinSCPの場合、メニュバーの「オプション」→「環境設定」→「パネル」→「隠しファイルを表示する」にチェックを入れて「OK」をクリックしてください。

saveフォルダをアップロード
saveフォルダをアップロード
Worldフォルダをアップロード
Worldフォルダをアップロード

設定ファイルをアップロード

設定ファイル(serverconfig.xml)も同様にアップロードしていきます。設定ファイルはインストールディレクトリにアップロードします。

ファイルパス
設定ファイルのアップロード先/home/steam/7dtd/
serverconfig.xmlをアップロード
serverconfig.xmlをアップロード

MODフォルダをアップロード

MODを導入している方はModsフォルダもアップロードしましょう。

ファイルパス
設定ファイルのアップロード先/home/steam/7dtd/
Modsフォルダをアップロード
Modsフォルダをアップロード
STEP

動作確認

これで移行元のセーブデータを使って、サーバーの移行が完了しました。

停止させた7Days to Dieを再度起動して動作確認をしましょう。Tera Termから以下のコマンドを実行してください。

systemctl start 7dtd.service

実際にゲームを起動して確認してみましょう。

7DTDのワールド

無事にサーバーを移行することができました。

レンタルサーバーのバックアップを取得する方法

セーブデータのパスが分かれば、バックアップの取得も簡単です。

レンタルサーバーに立てた7Days to Dieサーバーのセーブデータは、先ほどアップロードした/home/steam/.local/share/7DaysToDie/Saves/ に保存されています。

WinSCP等でVPSに接続し、/home/steam/.local/share/7DaysToDie/Saves/ に移動してください。

フォルダの中にワールド名が記載されたフォルダがあると思います。そちらをクリックしてください。

saveフォルダ
saveフォルダ

セーブデータが格納されています。複製して好きな名前をつけてください。

セーブフォルダの複製
セーブフォルダの複製

これでセーブデータのバックアップが取れました。

7Days to Dieのサーバー移行に関するよくある質問

キャラクターデータはワールドごとに保存されていますか?

キャラクターデータはワールドごとに保存されています。別のワールドでプレイする際は、キャラクターデータも1から始めることになります。

Steam版7Days to DieのセーブデータはSteam上に保存されていますか?

7Days to DieではSteamサーバーにセーブデータは保存されません。PCのローカルフォルダに保存されるため、別のPCでプレイする際はセーブデータも移行しないと続きからプレイすることができません。

まとめ

今回はPCに立てていた7Days to Dieのサーバーをレンタルサーバーに移行する方法を紹介しました。

移行作業は難しいものではありませんが、セーブデータの場所が分かりづらい点や専用サーバーのバージョンを合わせる作業が少し躓くポイントかもしれません。

今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。

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この記事を書いた人

コードゲーマーのアバター コードゲーマー サーバーチョイス 編集者

Web開発歴7年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

趣味はゲーム・野球観戦で休日は友人とARKなどオンラインゲームに興じています。

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