WordPressのユーザー権限・グループを管理する方法!権限ごとにカスタマイズできるプラグインもご紹介

wordpress ユーザー権限

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WordPressをインストールしたWebサイトを複数人で運用していると、記事を執筆するライターやそれを編集する編集者、サイト全体を包括的に管理する管理者など、各担当によって作業する内容も変わってくるでしょう。

そういった運用をしている場合、全てのユーザーに同じ権限を付与していると、サイトを管理する上で予期せぬ不具合が生じる可能性があります。

また、Web制作事業をしている方は、クライアントによる意図せぬ編集を防ぎたいという方もいると思います。

WordPressでは、ユーザーごとに権限を与えることで、WEBサイトを編集できる範囲を制限することができます。複数人でWordPressを運用する上でとても大事なことなので、今回しっかりと覚えて実装してみてください。

目次

WordPressのユーザー権限の種類と違い

WordPressのユーザー権限の種類は5種類あり、それぞれ管理者、編集者、投稿者、寄稿者、購読者に分けられています。 WordPressでは、ユーザーに付与する権限のことを権限グループと呼んでいます。
※WordPress3.0以前はユーザーレベルという概念がありましたが、3.0移行ユーザレベルは非推奨となっています。

権限によってWebサイトを編集できる範囲が決められています。以下の表に編集範囲を整理しています。

権限グループ(日本語)権限グループ(英語)権限
購読者SubscriberWordPressにログインすることができる
寄稿者Contributor記事を作成できるが、公開はできない。
投稿者Author投稿ページへの投稿はできるが、固定ページの作成や他のユーザーが作成した投稿を編集することができない。
編集者Editor投稿ページ、固定ページの作成・公開や他のユーザーが作成した投稿を編集・公開することができる。テーマ、プラグインなどは設定できない。
管理者Administrator全ての権限を持つ。

表中の権限は下に記載されているほど幅広い権限を持ちます。ユーザーに与える権限グループをうまく使い分けて、安全な運用を行いましょう。

ユーザー権限の範囲
バズ部より引用

WordPressの新規ユーザーアカウントの登録方法

新規のユーザー登録は管理画面「ユーザー」→「新規追加」から行うことができます。ちなみにこの操作は”管理者”権限しか行うことができません。

WordPress ユーザー登録 管理画面

設定画面で設定できる項目は以下の通り。

  • ユーザー名
  • メールアドレス
  • ウェブサイト
  • パスワード
  • ユーザーに通知を表示
  • 権限グループ

必須項目だけ入力すれば問題なく登録はできますが、記事を投稿した際誰が投稿したのか確認できるように、”名”と”姓”は記入しておきましょう。

ウェブサイトはそのユーザーが持っているウェブサイトを記入する項目ですが、運営上あまり必要性を感じない場合は特に記入しなくても問題ありません。

WordPressのユーザー情報を編集する方法

すでに登録しているユーザーを編集するには管理画面「ユーザー」→「ユーザー一覧」から編集します。

wordpress 管理画面 ユーザー一覧

編集したりユーザーを選び「編集」と表示されたリンクをクリックします。

wordpress 管理画面 ユーザー編集

編集画面が表示される項目は以下の通り

  • 個人設定
  • 名前
  • 連絡先情報
  • あなたについて
  • アカウント管理

管理画面のスタイルや権限はこのページで編集することができます。ここで記入した情報はテーマによっては、投稿ページの下部に表示することもできます。

個人設定

ユーザー編集 個人設定

個人設定では、「ビジュアルエディター」、「管理画面の配色」、「キーボードショートカット」、「ツールバー」、「言語」の5つを設定することができます。

ビジュアルエディターは投稿ツールに便利なツールメニューを表示させる機能です。これにチェックを入れると、メニューが消え見出しなどをHTMLを直接打ち込む必要があります。

キーボードショートカットはコメントの編集や削除作業にショートカット機能を有効にすることができます。ただ、それほどたくさんのコメントを処理することがなければ、特に必要な機能ではないでしょう。

名前

ユーザー編集 名前

名前では、ユーザー名やニックネームを編集することができます。

ユーザー名は後から変更することはできません。ここで注意したいのが、ユーザー名とブログでの表示名を一致させないことです。

WordPressはユーザー名とパスワードを使ってログインすることができます。

投稿ページの投稿者の欄にユーザー名を表示させると、セキュリティ上あまり好ましくありませんので、一致させないようにしましょう。

連絡先情報

ユーザー編集 連絡先情報

連絡先情報では、メールアドレスやSNSアカウントを設定することができます。

SNSアカウントは特に入力する必要はありませんが、メールドレスはパスワードの再設定の際などに必要になってきます。

ユーザーについて

ユーザー編集 ユーザーについて

ユーザーについては、プロフィール情報を設定することができます。

テーマによっては、投稿ページ下部の投稿者の欄に表示させることができます。

任意入力ですが、職歴など簡単な自己紹介を書いておくと、記事の信頼性の向上につながるかもしれません。

アカウント管理

ユーザー編集 アカウント管理

アカウント管理では、パスワードを更新やセッションと呼ばれる他のデバイスからのログインを全てログアウトする機能を使用することができます。

セッションは、PCやモバイル端末を紛失した際、他の誰かに不正にWordPressを使用されないように、他の端末からのログインをログアウトする機能です。

この機能はログインしているユーザー自身のみ行うことができます。

ユーザー権限によって管理画面をカスタマイズする方法

ユーザー権限によって、Webサイトの編集範囲を制限することができますが、さらに細かいカスタマイズを行うこともできます。

例えば、権限によって管理画面のサイドメニューの表示内容を変えたり、管理者以外はWordPressのバージョンを更新しないように、それ以外の権限には、ベージョン更新情報の通知を表示させないと言ったことができます。

その他のカスタマイズや詳細な方法はこちらを参照してください。

ユーザー権限をカスタマイズできるプラグイン

User Role Editor

権限グループによって決められている権限範囲をもう少し詳細に設定したい場合は、WordPressのプラグイン「User Role Editor」がおすすめです。

権限範囲を設定したい権限グループを選択し、許可する編集内容にチェックを入れることで簡単に権限範囲を決めることができます。

詳しい使い方はこちらを参照してください。

WordPressのユーザー権限のまとめ

いかがでしたでしょうか。ユーザー権限は複数人でWebサイトを運営している上で、とても重要になってくる概念です。Webサイトを安全に運営していくためにも、きちんと各ユーザーに適切なユーザー権限を与えましょう。運営者が多くなってくると、より詳細に権限範囲を決める必要があるとかと思います。そんな時は今回取り上げたカスタマイズ方法やプラグインを利用して細かく設定していきましょう。

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この記事を書いた人

志賀裕一のアバター 志賀裕一 サーバーチョイス 編集者

Web開発歴6年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

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