ロリポップ!はライトプランで十分?スタンダードプランどちらがおすすめ?比較ポイントをわかりやすく解説

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ロリポップ!には5種類のプランが用意されています。

ライトプランはスタンダードプランより一段階グレードダウンしたプランで、5種類のうち上から4番目のグレードとなっています。

レンタルサーバーの契約を検討している方で、ライトプランを考えている人の多くはその価格の安さに魅力を感じているのではないでしょうか。

しかし、安かろう悪かろうでは意味がありませんので、そのスペックも気になるところ。

自分が運用しようと考えているWebサイトの場合はライトプランでも大丈夫なのか、ワンランクグレードを上げてスタンダートプランしておくべきなのか。

今回の記事では、そんなお悩みを持った方に向けて、ロリポップ!レンタルサーバーのライトプランについてわかりやすくご説明していきます。

目次

結論:ライトプランよりスタンダードプランがおすすめ

結論から言うと、個人の方であっても広告収入など何らかの形で収益を得る予定であれば、ライトプランよりスタンダードプランをおすすめします。

その理由はデータベースの少なさと転送量上限の低さ、CPU/メモリの低さです。

詳細は後述しますが、ロリポップ!のライトプランでは、複数のWebサイト運用がしづらく、転送量の上限も低いので、アクセス数の増加に耐えられなくなります。

また、ロリポップ!では1契約あたりに保証されるリソース(CPUやメモリ)は非公開となっていますが、一般的にプランが低いほどCPU/メモリが低くなります。

下記にて、ライトプランの性能を詳しく解説していきます。

ロリポップのライトプランでできること

ロリポップ!の各プランの性能を整理します。

各プランでできることとできないことがありますので、ご自身に必要な機能やサービスが参考にしてみてください。

エコノミーライトスタンダードハイスピードエンタープライズ
月額料金99円~264円〜495円〜550円~2,200円〜
ディスク容量120GB350GB450GB700GB1.2TB
転送量無制限無制限無制限無制限無制限
マルチドメイン50200300無制限無制限
サブドメイン1ドメインにつき101ドメインにつき3001ドメインにつき500無制限無制限
データベース(MySQL)50100無制限無制限
WordPress
電話サポート
メールマガジン15102030
メーリングリスト15102030
cron1(5分間隔)5(5分間隔)10(1分間隔)10(1分間隔)10(1分間隔)
LiteSpeed Cache
ロリポップ!アクセラレータ
同時アクセス数拡張同時アクセス数制限はないため拡張不要
PHPCGI版CGI版/モジュール版CGI版/モジュール版LiteSpeed版LiteSpeed版
Python
SSH(シェルログイン)
ロリポップのプラン表

WordPressはインストール可能

ライトプランでもWordPressは使用可能です。

独自ドメインも200個まで登録できますので、マルチドメインによる複数サイト運営も可能です。

ディスク容量も350GBあり、ブログや一般的なホームページであれば、十分に運営可能です。

ディスク容量は中・小規模サイトであれば十分

ディスク容量とは、Webサイトのファイルや画像、メールデータを保存しておくスペースのことです。

私はWeb制作の業務の関係で5サイト(テスト用サイト4つと本サイト)運営していますが、使用量は11GBほどでした。

ロリポップ!のディスク容量の確認画面
ロリポップ!のディスク容量の確認画面

ライトプランでは350GBが上限なので、ブログや簡単なホームページなど個人用途であれば十分でしょう。

たくさんのWebサイトを運営する予定の方や中規模以上のWebサイトを運営する予定の方はスタンダードプランにしておくのが無難です。

電話サポートができない

ライトプランでは電話サポートに対応していません。

サーバー運用時のトラブルや操作方法の問い合わせはお問い合わせフォームから送信するしかありません。

電話サポートがあると即時対応してくれるので緊急時は助かりますが、メールでのお問い合わせは48時間以内の返信となっているため、即時解決はできません。

Webサイト高速化機能がやや乏しい

ライトプランではWebサーバーがApacheとなっている上、キャッシュ機能である「LiteSpeed Cache」が利用できません。

ロリポップ!が独自に提供している「ロリポップ!アクセラレータ」はライトプランでも利用できますが、Webサーバーが「LiteSpeed」であるハイスピードプランに比べると、高速化機能はやや乏しいでしょう。

また、「同時アクセス数拡張」機能も利用できないため、一時的なアクセス上昇を緩和する対策ができません。

独自SSLは全プランで設定可能

近年では対策が当たり前となっている独自SSLですが、ロリポップ!では、全てのプランで利用できます。

ISRG(Internet Security Group)が提供しているLet’s Encryptの無料独自SSLとGMOグローバルサイン株式会社が提供しているクイック認証SSL、企業認証SSL、EV SSLの有料独自SSLが用意されています。

cronの設定数と実行間隔

cronとは、定期的に設定したコマンドを自動で実行するための機能です。

例えば、定期的な自動バックアップやウイルススキャン、データベースの最適化などのバッチ処理行うことができます。

ライトプランでは5つのコマンドが設定でき5分間隔で実行されますが、スタンダードプランでは、コマンドの設定数は2倍の10個、1分間隔で実行することができます。

予約サイトやECサイトなどシステム開発用途で検討している方は、スタンダードプラン以上がおすすめです。

SSH非対応でシステム開発には不向き

SSHは簡単に言えば、リモートコンピュータを安全に遠隔操作するための通信規格の1種です。

Laravelを使ったアプリケーションなど、システム開発用途ではSSHは必須となるため、システム開発用途にライトプランは不向きでしょう。

ただ、個人でWebサイトを運用する方であれば、SSHはなくても問題ないため、気にしなくても大丈夫です。

PHPのCGI版とモジュール版

PHPの実行形式の違いでCGI形式とモジュール形式があります。詳細な違いは技術的な話なので割愛しますが、処理速度が異なります。

CGI形式ではWebサーバーとは別にアプリケーションのPHPが実行されます。

その分メモリんのロード回数が増えたるため、モジュール形式に比べ処理速度が遅くなります。

WordPressなどPHPファイルで構成されたWebサイト運用する際は、処理速度の速いモジュール形式が理想的です。

用途別ロリポップ!プランの選び方

上記でライトプランで提供されるレンタルサーバーの機能を解説しましたが、総括として、用途別にロリポップ!レンタルサーバーのプランの選び方を紹介します。

ご自身の用途に合わせて参考にしてみてください。

用途おすすめプラン
個人用途(小規模サイト)ライトプラン
個人・小規模事業用途(中規模サイト)スタンダードプラン、ハイスピードプラン
ビジネス用途(中・大規模サイト)ハイスピードプラン、エンタープライズプラン
勉強・テスト環境用途エコノミープラン、ライトプラン
用途別おすすめのロリポップ!のプラン表

個人用途(小規模サイト)

個人で運営されるWebサイトで小規模な場合はライトプランでも問題ないでしょう。

小規模であれば処理速度もそれほど違いはありません。

ただ、Webサイトの高速化機能の乏しさがライトプランの欠点です。今後、Webサイトを大きくして大量のアクセスを高速に処理したい場合は、スタンダードプラン以上にしておきましょう。

個人・小規模事業用途(中規模サイト)

記事数の多いブログサイトや事業用のWebサイトの場合は、スタンダードプラン以上がおすすめです。

「同時アクセス数拡張」機能も利用できますので、一時的なアクセス集中にも対応できます。

サーバーダウンやサーバーパフォーマンスの低下がそのまま収益に影響してくるので、ライトプランはおすすめしません。

ビジネス用途(中・大規模サイト)

ECサイトや中〜大規模なWebサイトを運用する場合は、ハイスピードプランもしくはエンタープライズプランがおすすめです。

規模が大きなサイトほどディスク容量がたくさん必要になりますし、それを処理できるサーバースペックが必要です。

特に大規模なWebサイトは転送量制限が気になります。

商用Webサイトでは、表示速度が遅いなど、わずかなUXの差が収益に影響を与えます。WebサイトにLiteSpeedが採用されているハイスピードプランもしくはエンタープライズプランがおすすめです。

勉強・テスト環境用途

あくまでご自身の勉強用途やテスト用途など、仮にサーバーパフォーマンスが落ちても、収益などに影響がない場合はエコノミープランでも問題ないでしょう。

ただ、エコノミープランではWordPressが使用できませんので注意してください。

ライトプランへの変更(プランダウン)方法

お試し期間中(入金前)の場合

お試し期間中でまだ入金を行なっていない場合は、全てのプランに自由に変更可能です。

変更方法は、ユーザー専用ページの左メニュー「ユーザー設定」→「プラン変更」から行うことができます。

ロリポップ!のプラン変更ボタン
ロリポップ!のプラン変更ボタン

本契約中(入金後)の場合

すでに入金を行い、プラン契約を行なっている場合、プランダウンを行うことができないようになっています。

契約が切れるまで待つか、どうしてもすぐにプランダウンしたい場合は、一度解約し、再契約するしかなさそうです。

その他のレンタルサーバーの格安プランと比較

その他のレンタルサーバーの下位プランの比較表です。その他のレンタルサーバーも検討している方は参考にしてみてください。

プラン月額料金ディスク容量転送量データベース作成可能数
エックスサーバースタンダード990円~500GB無制限無制限
シンレンタルサーバーベーシック539円~700GB900GB/日無制限
さくらのレンタルサーバライト121円~100GB無制限
カラフルボックスBOX1528円~200GB無制限無制限
コアサーバーCORE-X390円~500GB無制限無制限
バリューサーバーエコ183円~200GB150GB/月1
mixhostスタンダード968円~無制限無制限無制限
ラッコサーバーRK1330円~100GB6TB/月無制限
レンタルサーバー各社の格安プランの比較表

まとめ

今回はロリポップ!のライトプランについて、できることとできないことを紹介し、用途別におすすめのプランを解説しました。

近年ではどのレンタルサーバーもディスク容量が増えてきており、容量がプラン選択の決め手となることは少なくなってきましたが、SEOへの影響もあり、Webサイトの高速化対策は重要な要素となるようになってきました。

ライトプランでもWordPressはインストール可能ですが、より快適なWebサイトを運用したい方はスタンダードプランがおすすめです。

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この記事を書いた人

コードゲーマーのアバター コードゲーマー サーバーチョイス 編集者

Web開発歴7年のフリーランスエンジニア。大学在学中から教育系Webメディアを運営するスタートアップにて、Webディレクターとして従事。独立からこれまでに多くのコーポレートサイトやCRM、予約システムなどのシステム開発、オウンドメディア運営を経験。20以上のレンタルサーバーの使用経験を持つ。

趣味はゲーム・野球観戦で休日は友人とARKなどオンラインゲームに興じています。

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